大嫌い、本当は大好き【skt】

8日目 ページ10

彼は尋ねてきた



「えっと…なんかあったの…？」


私が頷くと


「こんな初対面に教えるのも嫌かもしれないけど…良かったら、話してくれない…かな…？」


彼はおどおどしながら聞いてきた


私は彼なら安心できると思って


全部話した



「…辛いよな。大丈夫。悲しい時は泣いていいんだぜ？」


私の背中を優しく

とんとん

と叩く彼

一気に想いが溢れて

私の頬を濡らした

「こういうのは全部吐き出しちゃった方が楽だから好きなだけ泣いていいよ｣


．



.



.


あれから少し経つと

涙は止み

目が少し腫れていた

「大丈夫？止んだ？」

「はい、本当にありがとうございました。こんな知らない女に…｣

「全然!!」

本当に彼には感謝している

気持ちが軽くなった気がしたから

「もし良ければ名前教えてくれますか？」

「ん、浦田渉。」

どこかで聞いた事あるような名前

「うらたさんがね___」

あ

「あの、坂田悠って知ってますか？」

「うん…あ！もしかして坂田のよく言ってる幼馴染!?」

「あ、はい」

「お〜幼馴染か〜いいね〜」

偶然だが悠の友達であり親友だったようだ

最後は連絡先を交換した

「また、なんかあった言ってな！相談のるし」

「ありがとう、うらたくん」

こんな私に友達が出来た

本当に優しい人だった

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