強くなりたいだけなのに

過去編5 ページ40

目を覚ますと白い天井が広がっていた





『ど…こ…？』





起き上がろうとすると頭痛に襲われ頭を抑えると





ある映像が頭に流れてきた





『…はぁ…はぁ…』





あの日の晩の映像





『あ"あ"あぁぁぁぁぁぁああぁぁあ！！！』





祖父母は死んだんだ





わたしのせいで





あのクソ野郎のせいで




全てを思い出し泣き叫ぶ





すると看護師さんがドアを開けて入ってきた





｢華雅美さん！華雅美さん落ち着いて！！｣





そう呼びかけるが今は





感情を抑える事が出来なかった





こんなクソみたいな世界に





酷く絶望した


．


．


それからと言うもの私は祖父母を失ったことが大きく


週に1度精神科に通ったりして


なんとか前みたいに過ごすことができるようになってきた


けど私の祖父母を殺したクソ野郎(悪人)




そしてあの時の弱い自分だけはどうしても許せなかった



怒りが収まらず自傷行為をした事もあった




だがそんな事をしても変わらない




どんどん自分が傷ついていくだけだった




そしてそんな自分が馬鹿らしくなった




『こんなこと…してても…』




『変わらない』




何も




死んだ祖父母が帰ってくる訳でもない




憎いアイツが死ぬ訳でもない




だからこの不平等で残酷な世界を




私は受け入れた




簡単に言うと諦めた




もう何も変わりはしないのだと




そこから私は剣道を始めたり




��自分��を1から始めた




過去編fin

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