強くなりたいだけなのに

過去編4 ページ39

『お、じいちゃん…？おばあ…ちゃん？？』





倒れている祖父母から大量の血が流れる





その血は五分も経つこともなく血溜まりを作っていった





｢はぁ、最後までうるせぇ奴らだ｣





｢そーいや俺の時もうるさかったなぁ｣





と頭を軽くかきながら言う男の人





『は…？』





｢てことだ約束通り"今回"は逃がしてやる｣





『やく…そく…？』





｢あぁ。ジジイ達が自分達の命を差し出すからお前を助けてくれって｣





｢こんなガキの為に自分の命を差し出すなんてなぁ｣






つってもまぁあいつはも老い先長くねぇしな





と笑う男の人





『…ってんだよ…』





｢あぁ？｣





『何笑ってんだよって言ってんだよ！！このクソ野郎！！』





｢ははっ｣





『くそ！！くそ！！殺してやる！！』





｢やってみろっての｣





その時はただただあの男が憎くて仕方なかった





私は手錠から右手だけでも外そうと暴れた





｢ほらほら暴れんなって｣





｢何もできねぇんだから｣





そう男が言うと同時に右手が手錠から抜けた





しかし右手は血だらけだった





私は男に向けて右手を振り下ろした




この時何故自分もこうしたのか分からなかった



けど




男のいた所には深く大きいクレーターができており






そこには大量の血が池のように溜まっていた





『はぁ…はぁ…』





『っ！！』





突如酷い頭痛に襲われ私は意識を失った

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