強くなりたいだけなのに

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順平は何度も咳き込み吐血した



『な…んで…』



順｢ま、ひとさんが…乱暴に形変えたから…あんま持たないって…｣



『そ、んな…』



順｢だから…最後にき…いて欲しんだ…｣



『最後だなんて…そんな…』



順｢す、きだよ…A…一目惚れだったんだ…｣



『っ…！！』



苦しそうに言う順平



その姿を見て我慢しようとしていた涙が溢れる



順｢なか、ないで…最後くらい、わらっ…て？｣



力弱く笑い私の涙を拭う順平



『う…ん』


そう言い頑張って笑みを作ろとするが



しっかり笑えているだろうか



順｢ありがと…｣



と言うと私の涙を拭っていた順平の手が



私の顔から離れる




その手を急いで両手で掴み




私の頬にくっ付ける




しかし掴んだ順平の手はとても冷たく




順平が亡くなったと




私に思い知らせた




『あ"あぁぁぁぁぁぁああぁぁ！！』



泣き叫ぶ私の声はいやらしく廊下によく響いた

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