【銀魂】泡沫とりんご飴【沖田総悟】

13 今はまだ ページ16

ボソッと呟く。


顔に熱が集まってくる。


どうにかして誤魔化そうと手で仰いでいたりしたその時。


どぉんと大きな音と共に夜空に花が咲いた。


打ち上げ花火だ。



『っうわぁ…!!!』


2人は空を見上げた。


目に花火が映るとキラキラと輝いた。



『……綺麗でィ。』


『そうですね…!!花火…!!』


花火に夢中になっていると総悟君がガクッとこけた気がした。


『アンタのことなんだがねィ………』


『……え？ごめんなさい今なんていいましたか？』


『いーえなんでもございません。』



花火の音でよく聞こえなかった。


が、深く聞いて嫌味だったら嫌なので聞かないことにした。



『……………総悟君。』



キラキラと花火が消えゆくなか私は言葉をこぼした。



『……………なんでィ。』



またどぉんと大きな花火が夜の空に咲いた。


私はくるっと向きを変え総悟君の方を向く。






『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!』






あぁ。せっかくのいいセリフなのに花火の音で聞こえない。



…………でも。






今はまだこのままで………………

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