八乙女さん独占禁止法。

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A ｢ あのここまでで大丈夫ですよ ｣

光 ｢ だーめ、悪い人いるかもしんないでしょ ｣

A ｢ 誰も私なんか襲いませんよ、笑 ｣

光 ｢ …俺は襲いたいけどな ｣






薄暗い夜道でそんな事を言った先輩の顔はよく見えない。

どんな顔してますか…いつものように照れてる？それともオス？






光 ｢ ま、まぁ気にしないで ｣

A ｢ は、い ｣

光 ｢ …でも覚悟だけはしといてね ｣

A ｢ ………っ ｣






繋がれた右手から熱が伝わってくる。

さっきよりも、ほんのり熱を帯びたそんな温度…やっぱり先輩は照れ屋なんだね






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A ｢ ほんと、ありがとうございます ｣

光 ｢ これくらいあたりめーよ ｣

A ｢ 家反対方向なのに ｣

光 ｢ 全然問題なっしんぐ ｣






親指を立てた手を前に突き出して、平気な様子を表した

子供っぽいけど優しさを感じる先輩の表情に釘付けになってしまい、つい見とれてしまったよう






光 ｢ じゃぁまた明日かな ｣

A ｢ はいっ ｣

光 ｢ ばいばーい ｣

A ｢ ばいばい ｣






私が家に上がるまで先輩はずっと手を振ってくれた。

そしスクールカバンを背負って走って家に帰るんだ。

いつも、ありがとうございます…そして、迷惑掛けちゃってごめんなさい…






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