八乙女さん独占禁止法。

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始業式も終わり、今日から3学期のスタート

そして今日からまたお昼休みは先輩とお弁当タイムを過ごしてます






光 ｢ 校長の話なげーわ ｣

A ｢ 何話してたか忘れました ｣

光 ｢ ねみぃわ、あれ ｣






先輩が愚痴を言ったあと、下唇を前に出す仕草がほんとに可愛らしい






光 ｢ あ、Aに言う事あった ｣

A ｢ なんですか？ ｣






いつもみたいに冗談を言う表情じゃなくて、真剣な話をする表情であった

どこか心配になって胸がきゅうっとなってしまった






コホンと咳払いをして、話し始めた






光 ｢ 俺さ、卒業したら…｣







光 ｢ もっと音楽の勉強しようと思うんだよね ｣




A ｢ 近くに音楽扱ってる大学ないです、よね？ ｣

光 ｢ そ、だから…


ちょっとこの街から離れちゃうんだよね ｣






今まで感じていた寒さが一気になくなった

" 離れちゃう " この言葉が頭をループして、なんて先輩に返していいか分かんない

先輩が決めた事なんだし、ワガママ言ったって仕方ない…でも、寂しい






光 ｢ でもそんな離れてるってわけじゃないし…会いに帰ってくるよ ｣






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そんな時、放送が鳴った



｢ 3年1組八乙女光さん、職員室までお願いします ｣



って…


光 ｢ あちゃー俺何かしたかなー ｣






光 ｢ ちょっと行ってくるね ｣






先輩の後ろ姿が少し悲しそうに見えたのは気のせいだろうか






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