才能 ｰ special ｰ

終. ページ39

『…何してたん』



ソファーでぴったり寄り添うように座る。
パソコンの画面はまだ半分を過ぎたところで
チェックが終わってないことを示していた。



｢ロケマサにヒカルが何で怒ってんのか聞いてた｣


『んで？』


｢ヒカル、独占欲強いってヒント出された｣



指がゆっくり絡められた。
だから、あたしも絡め返す。



『まぁ、正解やな』



さすが何年もヒカルを見てるだけある。
知らなかったわけじゃないけど、やっぱり今までのイメージがあるからあんまり気にしてなかった部分だった。



ちゃんと、妬いてくれるんだ。



そう思ったら嬉しくなって自然と口角が上がる。
堪えきれない笑みを隠すため、絡まった手とは逆の手でツートーンの頭を撫でた。



『なんやねん笑』


｢可愛いなと思って｣



まぁな、とか言って抱きついてくるんですけど。
カメラの前じゃ絶対見せない姿。



｢王様、チェックはしなくて宜しいのですか？｣


『するけど今はいい』


｢甘えんぼモード？笑｣



こくん、と彼の首が縦に振られた。
背中に回される腕の力が強くなって、首に顔が埋められる。
そんなにサトーくんやスズキくん見てるのが嫌だったのか。



推しと彼氏は別、っていうんだけどなあ。



『A』



ん、とヒカルの顔を見れば吸い寄せられるように唇が重なった。
サトーくんもスズキくんも一瞬で消え失せる。



離れた彼はニヤリと笑って、パソコンの画面に向かった。



……ずるいやつ！




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メンタルシャボン玉の女様 【ヒカルさんと喧嘩】

大変お待たせしました。
なかなかブランクがあり、どんな感じだったか思い出しながらかいておりました。
ご満足いただけなければ申し訳ないです、次のお話も制作中ですので少々お待ちください。

ちょっと今緊急で動画撮ってるんですけど→←＿＿

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