関係ない ページ10
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月曜日、晴れ、空はいつもの光を取り戻していた。
「おはようございます！」
「おはよ！…んなぁ、ゆうと、普通にしててくれる？」
「え？あ、はい。もちろん」
「俺、ちょっと…いや、すごく恥ずかしかった今日ゆうとに会うの」
「恥ずかしいだなんて…と言うか、大丈夫だったんですか？」
「うん！大丈夫。薮、寂しかったみたい。俺が山田と一緒にいたの」
「薮さんは先輩が誰かといると怒るの？」
「そうだね…いつもそう…分かんないでやっちゃう俺が。だからあんま合わないようにする！って約束した」
「それは…解決になってません、」
「いーの！俺と、薮の、問題だから、ゆーとは…関係ないよ」
俺には関係無い。そうれはそうだ。おかしい理論を展開する先輩に現実的な距離を示され、胸がチクりと痛む。
「ごめんっ…ゆうとは心配してくれたのに、、ありがと。それは本当にありがとね！」
「あ、いや…」
俺の言葉も途中にパタパタと行ってしまう。
「なんだよ、先輩 」
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「ふふふ、うーん、そうだねぇ」
「ばか。前に教えたろ？」
キャッキャと近づいてくる楽しそうなカップルの話し声は、光先輩と薮さん。
光先輩、なんでそんなに楽しそうなの？あんな事があったばかりなのに。なんで薮さんの事好きなの？先輩のこと傷付けるのに。
でも俺は関係ないから、考える必要なんてない。
何より、先輩が楽しくて笑顔ならいいじゃないか。そう思う。
自分に言い聞かせ納得も出来ないまま誰もいない家に帰る。
前と何も変わってない。変わったのは先輩の隠してる事を知った、それくらい。
雨が降っていても晴れていてもじっとりと暗く湿った空気が俺の心の中を蒸し返す。
・
そんな時、俺を裏切るように爽やかな快晴の日はつづく。
気持ちは沈んでるのに太陽だけは眩しくて。
なんか虚しくて、それなら雨でよかったのになんて思う。
気力のないまま仕事をして、ご飯を食べて、一日が終わる。
関係ないのに、気持ちだけは関係なくないみたい。
家に帰り冷蔵庫を開ける。
あー何もないや、買いに行こう。
ｻﾞｰｻﾞｰｻﾞｰ
あれ、いつの間か雨が降っている。
そうか、まだ梅雨だった。
やる気のない足を奮い立たせ外に出る。
雨が日常を変えた。
遠くにいる見覚えのある姿。
俺は幻覚を見ているのか。
・
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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (
レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです！スピンオフ待ってます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんぴょ | 作成日時：2019年6月7日 11時
