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窓から差す陽の光で目が覚める。
太陽に背を向けこちらを向いて寝ている先輩。
ピンと生地の張った枕に柔らかいほっぺたが少し潰されて幼子のよう。
今日は我慢して、こっそり寝顔を眺めていた。
むくむく動く唇がなんとも可愛い。
「ん〜〜〜」
「おはようございます」
「ん。はよ」
ぱさっ、とL字に起き上がる。
寝起きでまだ気の抜けている顔がかわいい。
目にいっぱい水分をたくわえて。
陽の光が涙に反射してシンプルで無機質な朝のホテルの部屋をきらきら彩る。
「ゆうと、どうしたの？ぼーっとしちゃって」
「へっ！あ、いえ寝起きなんで…」
また見とれてしまった…
「はいっ準備するよっ」
「はい！」
･･
寝起きでダルそうな山田。相変わらず男前だけど。
「おはー」
「おはよー」
「先輩、おはよーございます」
「おはよ」
「裕翔との夜はいかがでしたか？」
はぁ？！なんだお前、山田！
「えっ！え、え、えと」
ほら思い出してうろたえてるじゃん。
昨日の、キス、の事。
「いかがわしい言い方すんな！」
「ははっだって先輩面白いんだもん」
耳を薄く赤らめて視線を下げている先輩。
「お前、マジで失礼だからね？」
「はぁい、すいませーん」
同期の元へ戻る。
「先輩すみませんね、山田が」
「えっ、な、全然〜？」
こっちを見ない先輩。
覗き込んでみる。
驚いて顔を斜め上に上げる。
「な、なにっ」
「いえ」
「じゃあ見ないでっ//」
小声でぼやく。
可愛いね、先輩。
･･
「みなさんバス乗ってくださ〜い！」
また先輩の隣に座る。
ずっと独り占めしてごめんなさい。
先輩はそんな事考えてもないかな。
ぼんやりと車窓からの景色を眺めている。
…と思ったら寝てる。
コクン コクン
コテン。
俺の肩で気持ちよさそうに寝る先輩。
あぁ幸せだ。
存分に寝てください。
……………て、自分も寝ていた。
すると、目の前にある先輩の顔。
え？
半分だけ開いた目でじーっと俺の口を見ている…
最後に唇をキュッと人差し指で押された。
「せんぱい…」
はっとした様子で膝に手をつき正面を向き直る先輩。
「え…」
何も言わない先輩。
なんだろう。すごくドキドキする。
「先輩」
「なにゆーと」
何も無かったような答え方。
「あ、いえ…」
何だったんだろう…不思議な先輩。
こっちは心臓バクバクだって…
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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (
レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです！スピンオフ待ってます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんぴょ | 作成日時：2019年6月7日 11時
