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朝起きると慧はもう家を出ていた。
大変だなぁ。マイペースな慧がここまで頑張れるって本当に好きな事なんだと思うけど。
がんばれ！慧！応援してるぞ！
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「っよ！今日部屋決めだな！！」
山田に肩を叩かれる。
「ん？なにそれ」
「え？あれ、社員旅行の」
「あ〜そっか！忘れてた…って明日じゃん！」
「そーだよ！え？忘れてたの？！」
「んー色々あったからすっかり忘れてたな…」
「色々ってなんですか〜中島さぁん、これかな？？」
にやにや顔で小指を立ててくる。
「違うよっ」
「ふふっ、ほんとか〜？ま、明日明後日は楽しもーぜ」
グーを突き出して期待を乗せた笑顔を向けてくるので、こぶしを返す。
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「はーいではみなさん、部屋割のくじ引きをはじめまーす！並んで並んで〜！！」
幹事の威勢のいい声が響き渡る。
「これ結構旅行の楽しさ左右するよな」
「あーうん、そーだね。あんま知らない人と同部屋かもしれないもんね」
「わー！やだ！だったら裕翔でいいわ」
「でいいや だと？」
「ごめんごめん。裕翔くんがいいでしゅぅ」
「うーっわきも」
「はぁあ？！おめっ、こんにゃろっ」
「ちょっと、くじ引くから邪魔しないで」
「お。何番？俺４」
「８」
「あー別だ、」
「みなさん引いたら１番から順に並んでくださーい！」
えーっと４、５、６、７…
「ゆうと？！ゆうとなの？！」
うそ…幸せってこんな突然訪れるんだ。
「光先輩８番ですか？！」
「うん！」
先輩に引いた紙を見せる。
「です！」
「わー！やった！よろしくね〜」
やった、とか俺の気も知らないで言うんだから。相手が誰でも言うって知ってます。
「はい！新鮮味ないですけど、よろしくお願いします！」
「たしかに、ふふ」
肩を上げて女の子みたいにクスッと笑う。
でも…大丈夫なのかな、薮さん。
小声で聞いてみる。
「先輩、薮さん、大丈夫なんですか？」
「うん。会社の行事だからね、多分大丈夫。薮も理解してると思うよ」
「そうですよね…、敏感になってました」
「ありがとね、心配してくれて」
「当たり前です！なんでも言ってくださいね」
「うん！ありがと」
俺に出来ることならなんだってしたい。
先輩の笑顔のためなら。
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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (
レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです！スピンオフ待ってます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんぴょ | 作成日時：2019年6月7日 11時
