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十輪目 ページ10
夏休み。楽しみでも何でもない。やっちゃんは、早速、バレー部の合宿があるらしく、東京に行っている。
『寂しいなぁ……。』
今迄は、一緒に宿題したり、映画を見に行ったり、のどかに過ごしてたのに、もう、無理なんだね。一人の部屋で、ポツリと呟く。
『大好き。』
小さな溜息が、一つ漏れた。
最も永く続く愛は、報われぬ愛である。
なんて、誰が言ったんだろうね。期待しちゃうじゃんか。このまま思い続けてれば、いつか届くかな、って。結局、伝える決意さえ揺らいできてる。
突然明るくなる画面と鳴り出す着信メロディ。誰だろう。
【 及川 徹 】
及川さん、なんで。応答ボタンを押し、静かにスマホを耳に当てた。
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作者名:ゆらりん | 作成日時:2015年11月19日 17時