【HIGH ＆ LOW】横浜天竺の兄妹はSWORD地区へ【東リべ】 (ページ18)

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その後もイザナは全日の全員に話してしばらくが経った時、イザナとA、鶴蝶の3人の耳に聞きなれた声が響いた。

｢あれ、大将じゃん｣
｢兄ちゃん、Aと鶴蝶もいるよ？｣

3人がその声の方向を向くとそこに居たのは初代天竺の幹部であった灰谷兄弟の姿だった。

｢お前ら、なんで……｣
｢あー……あの後俺らさ、サウスのいる六破羅単代に入ったんだよね。

ちなみにモッチーと獅音も入ったんだけど、俺の第弐席と竜胆の第参席の部下がSWORDで抗争やってるって聞いたから来ようって思ったんだ｣

そう言って2人が全日の集まる河川敷にやって来ると、3人を六波羅単代に誘った。

｢今は天竺の時に行けてなかった高校生活ってのを改めて送ってんだよ……またの機会な｣
｢ま、大将がそういうんなら仕方ないな……ただ、サウスの奴がいつこっちに来ても可笑しくは無い｣

Aはそんな蘭の言葉にひとつ頷くと、前に竜胆から貸してもらっていた警棒を取り出して渡そうとした。

そんなAに竜胆は首を横に振ると、その警棒を再びAに渡して言った。

｢使いやすかったんなら使っててよ、俺らには関節技あるから負けねぇし｣
『確かに警棒使ってた時は様になってたけど、やっぱり2人には関節技の方があってるからね』

蘭と竜胆はお互いに歯を見せて笑うと、イザナ達3人の後ろにいる見慣れた特服を着ている天竺一派に目を合わせて話しかけた。

｢大将もそうだけどAと鶴蝶も結構バカなことすると思うから、危険なことしそうになったら意地でも止めてくれよ｣
｢大将、オレらはサツの世話になるのだけは嫌だからもう戻るわ｣
｢おう、元気でやれよ……サウスにはいつでも遊び相手になってやるって伝えろよ｣

イザナが最後に灰谷兄弟にそう伝えると、2人はグッドサインで返事をするとそのまま自分達のバブに跨ってその場を後にした。