【HIGH ＆ LOW】横浜天竺の兄妹はSWORD地区へ【東リべ】 (ページ11)

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楓士雄side

たった今屋上から仲間に呼ばれて出ていった天竺一派のイザナっていう奴と、その妹がこの場から去っていったあとジャム男が｢あー！！｣と大声を上げたため、団地の奴らが何事かとジャム男に目を向けた。

『ジャム男、何かアイツらのことで知ってるのか？』
｢はい、さっき天竺一派の妹さんの方が話していた“竜胆”って名前、聞いたことがあるんです｣

ジャム男がそいつの話をし出すと、天竺一派と深い関わりがあることが分かった。

｢聞いた話によるとですね、天竺一派って結成される前に初代天竺っていう不良グループがあったそうなんです。

その初代天竺には、極悪の世代と呼ばれるS62世代っていう四天王の幹部がいて、その中でも兄弟で四天王をやっていた人がいたんです｣
｢ジャム男、そのS62世代っていうのはどういう意味なんだ？｣

ジャム男の話したその単語に全員が疑問を持った状態でいると、司がジャム男に聞いた。

｢えっとS62世代っていうのは、犯罪級のことをやって少年院に入れられた人達の集まりのことみたいで、その中でも六本木のカリスマと言われた灰谷兄弟は、傷害致死罪で敵対していたチームとの抗争で相手を殺してしまったと言われています｣

ジャム男の話を聞いてその場にいた全員がざわめいてる中、俺はさっきの兄妹とそれを聞いた上で｢タイマンを張りたい｣と思った。