【リコリコ】歴代最強リコリスの片割れはヒーロー養成学校に【ヒロアカ】 (ページ8)

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遊泳体育祭1年ステージの護衛を開始してから数十分が経過し、現在ステージの方では第1種目の障害物競走が終わり騎馬戦が始まろうとしていた時、Aの持つ携帯がバイブ音を鳴らして震えた為、確認すると｢楠木司令｣と書かれていた。

『お待たせしました、錦木です』
[護衛中にすまないが、今お前のやっている体育祭が終わったらDAに1度来て欲しい。

お前は数少ないファーストリコリスであるのに相棒であるセカンドリコリスが居ないだろう。

悪いがこちらでお前と相性のいいセカンドリコリスを選んだ為、来て欲しいんだ]
『分かりました』

Aは楠木との電話を終えると騎馬戦に目を向けながらも当たりを警戒していた。

そして無事騎馬戦を終えて休憩するために会場を歩いていると、護衛対象であり一時的にクラスメイトとなっているNo.2ヒーロー･エンデヴァーの息子である轟焦凍と同じくクラスメイトの緑谷出久の話し声が聞こえてきた。

会話の内容は主に轟家と轟焦凍自身の過去の話であり、気付かれない場所で話を聞いていると、奥から来たクラスメイトの爆豪勝己と目が合った。

｢———クソ親父の個性なんざなくたって……嫌、使わず1番になることで奴を完全否定する｣

その言葉を最後に焦凍と緑谷がその場を立ち去ると、Aも食事をするためにその場を離れようとした時、爆豪のいる奥から微かに銃のグリップの音がAの耳に聞こえた。

そして爆豪の腕を掴み自身の後ろに立たせると、非殺傷弾の入ったハンドガンを自身の顔のすぐ近くで銃を横にしたままで打った。

相手はサングラスをかけ、迷彩服を着た2人よりも身長が高くガタイのいい男でその手にはライフル銃があり乱射する直前にAが非殺傷弾でライフル銃を持つ手を狙って打つと命中し、素早い動きで相手の腹にハンドガンを当てると立て続けに打った。

すぐに動けないように拘束用銃で壁に縛りあげるとAはその場でミカに報告をし、千束も依頼していたクリーナーに連絡を入れて電話を切った。

Aはリコリスの所有する鞄を開けて中に銃を仕舞うと、爆豪の前に来て言った。

『咄嗟の判断で腕を掴んで私の後ろに貴方を避難させましたが、弾などは当たっていませんでしたか？』
｢あぁ……それよりテメェ、今人を殺したのかよ！？｣
『あれは非殺傷弾で至近距離射撃用のゴム弾です。相手に命中すれば赤い粉末が飛び散るようになっているので、彼は気絶しているだけ』

Aは爆豪にそう説明して戻るよう促すと爆豪はその場を後にし、Aは相澤に楠木から言われたことを伝えた。