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相澤に言われた通り職員室にやって来たAは、相澤の座る教員席の前に立っていた。
｢教室でも話したんだが雄英体育祭が実際迫ってきているんだが、当日錦木はどのような動きをするのか言ってくれ｣
『はい……当日の動きとしては、緊急のことがない限りは1年生ステージの方で不審人物が居ないかを確認しつつ、護衛をしようと考えています』
Aのその適切な答えに相澤は了承すると、相澤は一応の為にAにA組の生徒情報のプリントを渡した。
｢護衛をしてもらうに当たって、クラスの顔と名前、そして個性を知っておいた方がいいと思ったから、一応まとめておいたクラス全員の情報を渡しておく｣
『ありがとうございます……当日はいつも通りDAで私が常に着ているファースト制服というもので護衛をさせていただきますが、大丈夫でしょうか？』
｢あぁ｣
そして雄英体育祭当日の朝、Aは護衛しているクラスメイトとは別にとあるプロヒーロー達に挨拶をする為に関係者控室の前に来ていた。
｢———我らもスカウトに勤しみたい所だが……｣
｢警備依頼が来た以上、仕方ねぇよ……｣
｢なんか全国からプロヒーロー呼んだらしいですね〜、今年は｣
Aの耳にそんな会話をするプロヒーローのMt.レディ、シンリンカムイ、そしてデステゴロが歩いてきた為、Aはその3人の元へやって来ると挨拶をした。
｢あら貴方は？｣
『初めまして、今年度から雄英高校ヒーロー科の護衛をすることになりました。DA所属ファーストリコリスの錦木Aと言います』
｢雄英高校の校長から話は聞いている……我はプロヒーロー･シンリンカムイだ。両隣にいるのは同じくプロヒーローのデステゴロ、そしてMt.レディだ｣
お互いに握手をすると、基本的にプロヒーローは関係者席から未来のヒーローの卵の戦いを見なければいけない事をAに伝えると、Aは3人にこう返した。
『私達リコリスの使命はこの国の治安を維持することです……皆さんはどうぞ、やるべき事をしてください。
———私はリコリスとしての役目を果たすのみですので』
Aはそう言い3人に1つお辞儀をすると、雄英体育祭が始まるタイミングで1年ステージ全体の見回りと護衛を開始した。
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作者名：シフォンヌ | 作成日時：2023年3月7日 0時
