【リコリコ】歴代最強リコリスの片割れはヒーロー養成学校に【ヒロアカ】 (ページ6)

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本来であれば、Aが所属するDAについては口外してはいけないことであったが、Aはそれを承知の上で目の前にいる護衛対象であるA組の全員に話すことにした。

『ではまず、DAについて説明をします。
DA……正式名称はDirect Attackというのはこの日本における、警察･公安とは異なる独立治安維持組織の事で、政府と協力関係にありながら、指揮下に置かれず強い特権を有しているなど謎が多い組織のことです。

また、犯罪者や犯罪を行おうとする人物に対してエージェントたる私達リコリスを差し向け、秘密裏に抹殺することでこの国の治安を維持しています』

Aがそう説明して教室にいる全員が鎮まったのを見たAが話をそこで区切ろうとすると、1つ手が挙げられた。

『そこの貴方、なにか質問ですか？』
｢あ、はい。クラス委員長の飯田天哉と言います。
今の話をする前に錦木さんが話された功績について知りたいのですが、宜しいでしょうか？｣

Aはその質問に驚いたように目を見開くとすぐに表情を戻し、ひとつ頷いた。

『……では続いて私の功績をお話します。
皆さんは10年前に起きた電波塔事件を覚えていますか？』

そういとこと言うとクラス全体からざわめきが起こり、ほとんどの人が知っている事件ということもあり口々に言い出した。

A組担任である相澤が目を赤く光らせ、クラス全体が静かになったのを確認すると、Aは話を続けた。

『10年前の電波塔事件で私と双子の錦木千束が当時7歳だった頃、たった2人だけでテロリストの襲撃を無効化しました。

DA内では今もその事件について聞くと、私と千束の話が持ち切りになってしまいますが、DAは他にも様々な所で日本を平和にする為に私達は常に最前線で戦っていると言っても過言ではないでしょう』

Aはそう言うと、窓際に座っていた1人の男子生徒が突っかかるような形でAに言い出した。

｢おい……テメェ、個性は？｣
『風ですね……ですが、あまり個性は使わないようにしています。すぐに場所が特定されてしまいますから』

Aはそう言うと、全員に顔を向けて｢これから1年間、よろしくお願いします｣と言い、相澤に言われた1番後ろの席に移動することになった。

相澤がHRを終了すると、直ぐにAを職員室にくるように説明した。