【リコリコ】歴代最強リコリスの片割れはヒーロー養成学校に【ヒロアカ】 (ページ5)

今日:4 hit、昨日:10 hit、合計:3,652 hit

4 ページ5

1年A組と書かれた教室の前にやってきた相澤とAは、教室の扉の前で立ち止まっていた。

｢それじゃあ、俺が最初に教室に入る。その後俺が錦木のことを呼ぶから入ってきて欲しい……簡単に自己紹介をしたあとで、DAのことについても話してくださると助かります｣
『分かりました……確か先生は合理的主義者だとお伺いしています、心配はいりません。いつも通りで』

相澤はAにそう言うとこくりと頷き、Aより先に教室に入った。

教室の外で待っている間、Aは中でどんな会話をしているのかと壁に耳をつけて話を聞いていた。

｢———逆に開催することで雄英の危機管理体制が磐石だと示す……って考えらしい。警備は例年の5倍に強化するそうだ……何より、ウチの体育祭は最大のチャンス(･･･････)。

敵ごときで中止していい催しじゃねぇ｣

相澤は教室で全員の顔を見ながらそう話すと、次にAの話に移行しようとした。

｢それからもう全員気がついているとは思うが、八百万の席の後ろに机が追加されている。

体育祭の前ではあるが、皆に転入生兼護衛として常に街の平和を守っているDAから来てくださっている人を紹介しよう｣

相澤がそう言ったタイミングで教室のドアがガラリと開き、リコリスの制服に身を包んだAが教卓に向かって歩き出した。

『今日から1年間、皆さんと一緒に学び、護衛の任に就く事になりました。DAのリコリス……錦木Aです。

早速ですが皆さんに、DAについてのお話と私のDAとしての功績をお話したいと思います。』