29 ページ32
それからしばらく経ち、イェーガー派をノア達が殲滅していると立体機動を付けたミカサが背中合わせで殲滅していたノアとポルコにアニに伝えた事を2人にも伝えに来た。
｢ポルコ、ノア！
作戦変更！船で離脱し、大陸で飛行艇を整備する！｣
｢(マジかよ……)｣
｢アニ達と共に乗船の援護を！！｣
ポルコとノアはお互いに顔を見合わせて頷くと、船に向かって走るアズマビトを狙うイェーガー派を攻撃した。
ポルコは顎の巨人特有の俊敏な動きで船に向かうイェーガー派を噛み砕いたりし、ノアは雷槍をポルコに撃とうとするイェーガー派を蹴り飛ばしたりした。
その頃再び巨人化したピークは、ガビやファルコ達を背中に乗せ、建物の影から状況を見に来ていた。
｢ヤツら、船を狙い出したか……あれじゃ4人とも、出航準備まで持たないぞ｣
｢俺も戦わなくちゃ……比翼の巨人の力を使って｣
ファルコのその言葉にピークが反対すると、ピークはガビやファルコ達を船に乗せた後に戦闘に加わると言った。
｢俺じゃなくて、リアさんだったら……こんな所でウダウダ悩むこと無かったのにっ！｣
目の前ではアニの女型の巨人が雷槍でやられているのを見て、ファルコはピークの背中から降りると駆け出して行った。
屋根の上ではハンジとミカサが辺りを見渡していると、ハンジが汽車が来ていることに気付き焦りながらもミカサに言った。
｢マズい、増援だ！私達であれを食い止めないと……出航どころか、ここで全滅だ！｣
しかしハンジがそう言って直ぐに、汽車が前方車両から一気に爆発した。
ノアはイェーガー派の動きを止めているとき、ポルコの疲労が限界を迎えたのか動きが鈍くなっていることに気付き、ノアはポルコに休むよう言った。
ポルコはその言葉に頷くと、自ら顎の巨人の項から出てきてすぐ目の前にある路地裏に逃げ込んだ。
そこに居たのはピークと共に船へ向かったはずのファルコとファルコの元に駆け付けていたジャンの姿だった。
｢ファルコ、ジャン……ジャン、イェーガー派の連中は！？｣
｢粗方片したが……ファルコ、お前は早く船に乗れ！｣
ファルコは片手を自身で抉りつけて傷をつけて巨人化しようとしていたがなかなか巨人化は起きず、ジャンの指示に従うように船に向かおうとしたが、突然地響きが起きてその方向を3人は見た。
アニが操る女型の巨人は頭が地面に落ちて項の中にいるアニ本人も何も見えず、ライナーの操る鎧の巨人も動けずにいた。
そしてポルコが目に止まったのは両腕がない状態で地面に伏せたノアの巨人だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薫凛(プロフ) - ポルコの作品少ないので見つけた時すごく嬉しかったです！更新頑張ってください！ (12月12日 21時) (
レス) @page35 id: 118bbc710d (このIDを非表示/違反報告)
よーむ - 続き楽しみにしてます (6月13日 18時) (レス) id: d50cce198b (このIDを非表示/違反報告)
かりな(プロフ) - 続き楽しみです (2023年3月7日 23時) (レス) id: 7fdaa38abf (このIDを非表示/違反報告)
hijirichan4224(プロフ) - 華衣さん» 喜んで貰えて嬉しいです！漫画を元に進めていって、最後まで終わったらアフターストーリーも書いていきますね！ (2022年2月14日 23時) (レス) id: f9e6be770b (このIDを非表示/違反報告)
華衣(プロフ) - シフォンヌさんが作られたこの小説のファンの一人です。ポルコを救済してくれてありがとうございます。 (2022年2月14日 23時) (レス) @page15 id: 648bde2b57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シフォンヌ | 作成日時：2022年1月24日 0時
