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｢……おーい…ここは危ねぇぞ…飛んで行け、どっか遠くへな…｣
1人の少年が、戦場でかすり声のように空高くを飛んでいる取りに話しかけた。
彼の名は、ファルコ･グライス。マーレの戦士候補生である、次期鎧の巨人の継承者である。
｢ファルコ！｣
｢…あれ？兄さん、どうして…｣
ファルコの名を叫んで、起こしたのはファルコの兄であるコルト･グライス。
同じくマーレの戦士候補生であり、獣の巨人の継承が規定されている。
｢よし、口が聞けたら上出来だ！
走るぞ！掴まってろ！｣
彼らが戦場から自分たちの拠点を目指して走っている時、敵陣からの無数の射撃が飛んできた。
無事、2人は自分たちの拠点の場所へと戻ってきた時マーレ戦士のリーダーとなる男がコルトに話しかけてきた。
｢コルト、状況は？｣
｢榴弾の直撃で、前方のエルディア人部隊が吹っ飛びました。｣
｢塹壕は？｣
｢これ以上、掘り進めることは無理です！｣
｢無理？それは命令か？エルディア人が私に命令するのか？｣
｢おいお前！マガト隊長に何言ってるんだ！｣
マガトと呼ばれた男の後ろに立っていた男はコルトに向かって怒鳴りつけた。
｢ですが、このままでは…！｣
コルトたちが話しているところより先の方にはコルトの弟であるファルコの同期たちがファルコを取り囲んでいた。
｢ファルコ？酔っ払ってんの？｣
｢頭を強く打ったんだね｣
｢俺たちが4年も戦争しているってこと、憶えてるか？｣
｢お前達…誰だ？
…ってか、あれ？さっきまで、剣持って飛び回ってなかったか？
ギューンってさ…巨人を…｣
記憶が曖昧になっていたファルコの頭上から真水をかけたのは、同期の1人であるガビ･ブラウン、同じくマーレの戦士候補生である。
｢こりゃ、1から作戦を説明し直さくちゃだね。
耳だけ貸してな、ファルコ。4年も続いた戦争も今、ようやく大詰めなんだ。あの、スラバ要塞さえ落とせば…ま、正確にはすぐ下にある中東連合艦隊さえ沈めさえすればこの戦争は、私たちマーレの勝ちってことなんだけどね
でもそのためには、高台を守るスラバ要塞を抑えなきゃ軍港に攻め入るのは無理なわけ｣
ガビが作戦の説明をしたあと、同じく同期のゾフィアがファルコの手当をしながら、ファルコに作戦の話の続きをした。
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薫凛(プロフ) - ポルコの作品少ないので見つけた時すごく嬉しかったです！更新頑張ってください！ (12月12日 21時) (
レス) @page35 id: 118bbc710d (このIDを非表示/違反報告)
よーむ - 続き楽しみにしてます (6月13日 18時) (レス) id: d50cce198b (このIDを非表示/違反報告)
かりな(プロフ) - 続き楽しみです (2023年3月7日 23時) (レス) id: 7fdaa38abf (このIDを非表示/違反報告)
hijirichan4224(プロフ) - 華衣さん» 喜んで貰えて嬉しいです！漫画を元に進めていって、最後まで終わったらアフターストーリーも書いていきますね！ (2022年2月14日 23時) (レス) id: f9e6be770b (このIDを非表示/違反報告)
華衣(プロフ) - シフォンヌさんが作られたこの小説のファンの一人です。ポルコを救済してくれてありがとうございます。 (2022年2月14日 23時) (レス) @page15 id: 648bde2b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シフォンヌ | 作成日時：2022年1月24日 0時
