23話 ページ24
次の瞬間
私は一瞬の間もなく仮想敵の目の前上空に移動した
それと同時に体全体に重さがついたように圧力がかかり少し苦しくなる
やっぱこれキツ···。
ギシギシと思い通りに動かない体を何とか動かし、目に敵をとらえる
空中で体が浮く中両腕を上空に広げる
そうすれば
敵の斜め上空に黒い闇のような円盤と同様に光を放つ大きな円盤が一つずつ現れる
どこまで強度が強いか知らない
から、
周りに被害が及ばない程度の最大火力
左腕にジクリと嫌な痛みが走るが、今そんなことは気にしない
敵が私を捉えたその瞬間
上空めがけてあげていた両手を思い切り斜め下に振り下ろす
やけクソだ
刹那
上空に現れた二つの円盤から
黒い複数の剣山が無残に敵の体を突き刺していき
光の光線が幾度にもなく放たれる
その二つの攻撃は止むことがなく敵の本体をみるみるうちに破壊し崩していく
下にいた男子の上空には瓦礫が当たらないよう
あらかじめ張った自分の影が、落ちてきた部品などを全て飲み込む
《タイムアーーッップ！！》
プレゼントマイクの声が会場に響いた
あー…やっと終わった
そう思うと体の力がふっと抜ける
当然そうなると
上空にあった私の体は重力に逆らうことなく地面に向かっておちていく
左腕を見れば
肩部分から下に向かって黒く染まっているところが所々あった
疲れたー、人のために動きすぎたー。
Ｐもそれほど稼げてない
これちょっとやばいかも…
勝己にどやされるぞ…。
細く開いた目にうつる空を見ながら
自虐てきにそう笑った
地面と激突
というところで
私の体は予想よりもまだ柔らかい衝撃で
誰かに横抱きにキャッチされたんだということに気づく
「…大丈夫か」
声の主、私を助けてくれたやつの顔を見上げれば
個性的な紫の髪
まぶたが重そうな目
酷い目の下のクマ
正直言って不健康そうな男だった
そのわりに体は結構しっかりしてるようで私を楽々と今も抱えている
人は見かけにはやらないって
こういうことかな
『悪い…ありがとう、助かった…』
ヘラっと笑ってそう答えると
肩を貸してもらいながらおろしてもらう
おえっ…気持ち悪…。
一瞬足元がふらつくが
その男子に支えてもらいながらなんとか足元が安定する
なさけな、勝手に人助けるために突っ込んで知らない奴に手助けしてもらうとか
笑えねぇ……。
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生ハム - 今読んだんですが、イラストがめちゃくちゃうまいです。しかもかわいい (2020年8月17日 16時) (
レス) id: 14a540efb2 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 黒(プロフ) - 007~化ヶ狐~さん» わざわざ指摘ありがとうございます汗変換ミスしてました汗 (2018年12月24日 23時) (レス) id: 8f941708af (このIDを非表示/違反報告)
007~化ヶ狐~(プロフ) - 爆豪が爆轟になってますよ (2018年12月23日 21時) (レス) id: 4595cecf49 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 黒(プロフ) - てんてんさん» ありがとうございます泣！！もっと画力があればハイレベルなものがかけるんですが…。これからも頑張ります！！ (2018年10月31日 18時) (レス) id: 200114108b (このIDを非表示/違反報告)
てんてん - この小説めちゃ面白いです！光影ちゃんのイラストかわいいっす！あんなの描いてみたい…続編も頑張ってくださいね！ (2018年10月31日 18時) (レス) id: 2caff0ed27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樺那鞠 | 作成日時：2018年9月25日 11時
