追憶編-2 ページ45
「ここですよ。中入ってください」
『…お邪魔します』
そこまで広いわけでもない部屋。
汚くない…いや、どちらかといえば綺麗な方だ。
なんとなく、居心地がいい。
「ここが僕の部屋なので。適当に寛いでください」
……そういえば、ここにいるってことは、桂を裏切ったことになるんだろうか。
まぁ、別にいい。
私は……………
誰もが、安心して過ごせる…そんな未来のために人切りをしているんだ。
「あ、後から斎藤さん来るので、ちょっと軽く料理してきますね。」
『あ、えと……沖田、私がやる』
「え？」
『泊めてもらうんだし、お礼するよ。軽くじゃなくて、まだ晩ごはん食べてないんなら普通に作る。いい？』
「あ、わかりました。台所はそこなので、使い方分からなかったら聞いてください」
『うん。』
…………何作ろう。
まぁ、桜さんの家にいたときみたいなのでいいか。
干魚……これ焼こう。味噌汁は野菜入れて…。
それと、ご飯。適当にやればいいか、少し多めにしても明日食べられるし。
じゃあ料理しよう……。
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『沖田、ここに運べばいい？』
「あ、はい。お願いします」
いい、と言われたから作ったものを運んだ。
ん？あ、斎藤が来てる。
『はじめまして、これどうぞ』
「高崎Aか。噂は聞いている。お前、新撰組に入らないか？局長たちには俺から話を付けておく。」
『は？』
「あ、いいですね。一人で行動するよりもいいでしょうし」
「決まりだな」
え、私…何もいってないんですけど………。
まぁ、いいか。
一人よりも、行動はしやすいだろう。
『でも、私はまだ未成年なので…』
「え、そうなんですか!？」
『う、うん…。今、十二』
「そうか。まぁ、お前なら大丈夫だろう。剣が得意なんだろ？」
『まぁ』
「決定だ、あ、飯ありがとな。いただきます」
「あ、ご飯ありがとうございます。僕もいただきますね」
『…じゃあ私も食べる』
うん、味ちゃんとついてるね。
よかったです。
「そうだ、お前の流派は？」
流派……。
『基本的に飛天御剣流って言ってる。だけど、我流使う方が多い。』
「そうか。じゃあお前は人切り抜刀斎と知り合いか？」
『うん。私の後に師匠の弟子になった』
「そうか……」
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西洋刀
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作者名：ZR | 作成日時：2016年1月29日 22時
