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「すみません、オムライスとナポリタン。あと…コーヒーを」
店に着くなり勝手に注文する男
まあ奢ってもらうつもりだし何か食べられるならいいけど
「…ここのおすすめオムライスなんですよね？」
注文後に不安に思ったのか俺に尋ねてくる姿は滑稽だ
「アンタ何で俺なんかに話しかけて来たんだ？看板役者なわけでもねえのに」
「北斗」
「あ？」
「北斗って呼んでください。僕の名前です」
そういや貰った名刺にそんな名前が書いてあったような気がする
「あぁ悪いね。じゃあ北斗、何で俺に話しかけて来た？」
ぐいっと出された水を飲む
水すら買えなかったこの身体には染み渡っていくようだ
「一目惚れしたんで」
「は？」
平然と俺の目を見ながら言ってのける目の前の男、もとい北斗
「一目惚れ、したんです。舞台で貴方を見てそこから貴方が脳にこびりついて離れなくなった」
「いやちょっと待てよお前、俺は男だぞ」
「え？はい。僕も男ですよ」
益々訳がわからない
金をせびろうとしたのがバレてこんな訳のわからない嘘をつかれているんだろうか
こんな見た目も良くて金も持ってそうな男が俺に一目惚れだって？
俺に近付いてくる女なんて何処かの阿婆擦ればかりだってのに
どう考えても揶揄われているようにしか思えず、とりあえず聞き流すことにする
「…一目惚れねぇ、ふーん」
「初めてなんですよ、こんなにビビッときたの！貴方と話したくて芝居後劇場の裏口で待っていたのに1時間経っても貴方は出てこなくて。仕方ないから帰ったんですけどね、」
あぁ、その日か
その日なら同じ舞台に立ってた女優を楽屋で食ってた日だろう
あんな雪の日に健気に待ってただなんて、
揶揄うにしてもよくもこんなに嘘が口から出るもんだ
「今日たまたま車から貴方を見かけて。運命かと思いました」
車、ねぇ
裕福だろうなとは思っていたものの、どうやらただの勤め人じゃねえみたいだな
上等のスーツに手入れされた革靴
掛けている眼鏡には指紋ひとつ見当たらない
「はい、オムライスとナポリタン」
北斗を観察していると目の前におばさんの腕が伸び、
湯気のたった食べ物が置かれる
どっちが『おむらいす』でどっちが『なぽりたん』なのか俺には全くわからないが
食欲のそそる匂いを出す目の前のそれに引き寄せられるようにがっついた
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ふわ(プロフ) - 当然ぷりむら様のお話が好きな方もたくさん居られますしぷりむら様の大切なお話なのでご連絡させていただきました。複数回に分けてのコメント失礼しました (2021年6月14日 22時) (
レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - ぜひアイドル緑くんとファン黒くんのお話を書きたいのですが書いてもよろしいでしょうか？ (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 私はそのお話を読んだことはありませんがすごく素敵な設定で私自身緑黒をメインに活動しているのもあって (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 非常に気になりましてフォロワー様からぷりむら様のことを教えて頂きました。 (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 初めまして。こんばんは。占ツク作者のふわと申します。先日私のフォロワー様からアイドルの緑くんとファンの黒くんのお話を書いているかと連絡が来まして私の方はそのようなお話は書いていないのですが (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりむら
| 作成日時：2021年2月23日 22時
