_ ページ47
_
「なーこれは？」
「んー、てこれ覚えるだけのやつじゃんサボるな」
「北斗が教えてよ〜」
ジェシーにつきっきりの北斗に痺れを切らしたのか、樹は北斗に世界史の教科書を見せる
猫撫で声で甘える樹だが、北斗はそれに気付かず樹に一瞥してすぐに視線を逸らした
「てか俺日本史選択だから分かんないよ」
「でもお前西洋美術好きだろ？」
「好きだけど…それとこれとは別、」
高地に教えてもらって〜
そう言って樹の教科書を高地に渡す
チッ、
隣で樹の舌打ちを聞いた京本は、これから樹にやつ当たりされるだろう高地を思って少し笑った
ドンマイ、
口パクでそう言えば、ふざけんなと返してくる高地が余計笑えた
「北斗！これは！」
「合ってる！慎太郎って意外と現文得意だよね」
「何でだろ、本読んでるからかな？こないだ教えてくれたやつ面白かった！また貸して？」
慎太郎の一歩リード、
北斗と慎太郎の会話を聞いた高地は心の中でそう思った
高地は火花を散らす4人とは違い北斗に対する恋愛感情は薄く、
どこか親のような気持ちで見守っている
俺が望むのは北斗が1番笑ってられること、
そう北斗に告げたのは少し前のことだった
「北斗は分かんないとこない？」
全体の成績順で言えば北斗は1番、
しかし教科によっては京本や高地が上回るものがあった
余裕の笑みを讃えながらそう言った京本を見た北斗は、うーんと小さく声を上げて首を捻った後
「あ、音楽？」
そう呟いた
「音楽？北斗とってないじゃん」
「うん、だけど京本の歌久しぶりに聴きたいなって」
合唱祭で独唱した京本は大学生のアカペラサークルに参加するほどの歌好きだということは周知の事実だった
「北斗の頼みだからね〜」
満足気に笑った京本は一息吸うと、最近デビューしたグループのデビュー曲を歌い出した
これ俺が好きなやつ、そう北斗が呟いたのもそのはず
北斗が好きだと聞いてから京本も聞くようになった曲だったのだ
「…大我ばっか、」
不貞腐れたように言ったジェシーは、京本の歌に合わせてハモり始める
初めこそ眉根を寄せた京本もいつの間にか笑顔になり、2人で肩を組んで歌い出した
曲に合わせて慎太郎は踊り、樹は合いの手を入れる
その様子を高地は動画に収めた
「友達っていいね、」
5人を見ながら楽しげに言った北斗の言葉を5人は嬉しそうに聞いていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 621人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふわ(プロフ) - 当然ぷりむら様のお話が好きな方もたくさん居られますしぷりむら様の大切なお話なのでご連絡させていただきました。複数回に分けてのコメント失礼しました (2021年6月14日 22時) (
レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - ぜひアイドル緑くんとファン黒くんのお話を書きたいのですが書いてもよろしいでしょうか？ (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 私はそのお話を読んだことはありませんがすごく素敵な設定で私自身緑黒をメインに活動しているのもあって (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 非常に気になりましてフォロワー様からぷりむら様のことを教えて頂きました。 (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 初めまして。こんばんは。占ツク作者のふわと申します。先日私のフォロワー様からアイドルの緑くんとファンの黒くんのお話を書いているかと連絡が来まして私の方はそのようなお話は書いていないのですが (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぷりむら
| 作成日時：2021年2月23日 22時
