何処かの高校生たち ページ41
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「アッチィ…」
「当たり前だろ、もう5月だぞ」
「お前の肌どうなってんだよ、5月は暑い季節じゃねえだろ」
2人と1人
1台の自転車を押す男、とその隣を歩く2人の男
自転車の籠には3人分の荷物が入れられていた
「最初はぐー、じゃーんけーんぽん」
そう言い始めたのは誰だったか
負けたら自転車を押すという罰ゲームをかけてじゃんけんをしたのは、つい5分前のことだった
「あー早く夏なんねえかな」
「樹そんなに夏好きだったっけ」
「だってよお前、夏といえば露出の時期じゃん」
「ほんと頭の中空っぽだよね」
まだ肌寒さの残るこの季節
昨日はシャツだけで歩ける気温だったのにね、と北斗が言い出したことから始まったこの話
「俺は今ももう半袖でいいけどね！」
「それは本当にお前の肌がおかしいだけだから」
「慎太郎って熱帯の生き物だよね。早くジャングルに帰ればいいと思う」
「ジャングル！？あ、森だけに！？」
「うざ、」
今日の帰宅メンバーは北斗と樹と慎太郎
北斗を真ん中にして左に樹、右に自転車を押した慎太郎という並びだ
いつからだったか、北斗は端を歩くことがなくなっていた
それは本人の意思ではなく自然とそうされているもので
車が通るから、何かあったら危ないから、
そんなふうに言いくるめられ、北斗の定位置は誰と居ても真ん中だった
アチィ、
繰り返すように言った慎太郎はブレザーを脱ぎ北斗に渡す
「北斗持ってて〜」
「やだよ、自分で持てよ」
「だって荷物持ってて手空いてないし…いいじゃん」
そう言って一度自転車を止め、北斗の肩にブレザーをかける
寒いね、と繰り返し言っていた北斗の言葉をちゃんと聞いていた慎太郎は
自分が暑いという口実で北斗に上着をかけた
それはもちろん、素直に渡したところで北斗が受け取らないから、である
お前は本当に優しいな
北斗に上着をかけて満足気な慎太郎を見ながら、樹は心の中で呟いた
昔から誰よりも優しい慎太郎は、誰に対しても優しかった
ただ北斗には格別に優しく、いつでも行動を見守っていた
そして樹はそんな慎太郎を見守っていた
「仕方ねえなー、そんな暑がりな慎太郎にはアイス奢ってやるよ」
「ほんとに！？やったー！」
「俺チョコパン、」
「は？お前にも奢るのかよ」
当然のように自分のものも主張してくる北斗の肩を樹は小突いた
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ふわ(プロフ) - 当然ぷりむら様のお話が好きな方もたくさん居られますしぷりむら様の大切なお話なのでご連絡させていただきました。複数回に分けてのコメント失礼しました (2021年6月14日 22時) (
レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - ぜひアイドル緑くんとファン黒くんのお話を書きたいのですが書いてもよろしいでしょうか？ (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 私はそのお話を読んだことはありませんがすごく素敵な設定で私自身緑黒をメインに活動しているのもあって (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 非常に気になりましてフォロワー様からぷりむら様のことを教えて頂きました。 (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 初めまして。こんばんは。占ツク作者のふわと申します。先日私のフォロワー様からアイドルの緑くんとファンの黒くんのお話を書いているかと連絡が来まして私の方はそのようなお話は書いていないのですが (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりむら
| 作成日時：2021年2月23日 22時
