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「聞きたいことがあります」
「なんですか？」
久しぶりに緊張している
そう気付いたのは自分の掌がじっとりと濡れていたからだ
「貴方は、北斗のことが好きなんですか」
絶対に目は逸らさない
そう決めて視線を向ければ、ジェシーからも強い眼差しが返って来た
「…好きですよ」
予想していたとはいえ、ジェシーからの返答には焦りしか感じない
もちろん北斗の気持ちを疑うわけじゃない
さっき俺のこと好きって言ってくれたし…
でもやっぱりずっと忘れられなかったのはこの人なわけで
おまけにこの人も、北斗を忘れられなかった
出会ってからここまでの時間の長さが、2人の歴史が俺には越えられない壁に見えた
「とは言っても…友人として、です」
「え？」
「北斗のことは好きだし大事だけど、友人として…慎太郎さんの邪魔をする気はありません」
何より、と付け足したジェシーの顔は哀しげなのに何処か晴れやかで
「北斗が元気なのはきっと慎太郎さんのおかげだから。北斗の隣にはあなたが相応しいんだと思います」
そう言い切ったジェシーの目を見つめる
強くて真っ直ぐで、でも脆そうで泣きそうな目
北斗と似たその目を見つめながら、彼がきっと自分の気持ちを押し殺して俺に譲ろうとしていることを悟る
「北斗にはちゃんと言わなくていいんですか」
「…へへ、きっと言ったら止まらないから。もう北斗の笑顔を奪いたくないし困らせたくもない。北斗が元気なら、それで」
そんな泣きそうな顔してかっこつけるなんて
前言撤回だ、かっこいいと思っていたけどただ無理してただけじゃないか
でもそれが彼の選択なら俺は従うだけだ
ブブ、とジェシーのスマホが揺れた
「…そろそろ帰らないと」
そう言って立ち上がったジェシーにつられるように北斗が立ち上がるのが目の端に映った
「ジェシー…帰るの？」
「時間が来ちゃったから」
「また会える？」
「… All the best for the bright future ahead of you.」
「…言いづらいことは英語で言うところ変わらないね」
涙声の北斗を目の前にしてジェシーの腕が上がったけど、
そのまま北斗に触れることなく下ろされた
「北斗笑って。笑った顔が1番似合うよ」
最後にそう言ったジェシーは、一度も振り返ることなく店を出て行った
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ふわ(プロフ) - 当然ぷりむら様のお話が好きな方もたくさん居られますしぷりむら様の大切なお話なのでご連絡させていただきました。複数回に分けてのコメント失礼しました (2021年6月14日 22時) (
レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - ぜひアイドル緑くんとファン黒くんのお話を書きたいのですが書いてもよろしいでしょうか？ (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 私はそのお話を読んだことはありませんがすごく素敵な設定で私自身緑黒をメインに活動しているのもあって (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 非常に気になりましてフォロワー様からぷりむら様のことを教えて頂きました。 (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 初めまして。こんばんは。占ツク作者のふわと申します。先日私のフォロワー様からアイドルの緑くんとファンの黒くんのお話を書いているかと連絡が来まして私の方はそのようなお話は書いていないのですが (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりむら
| 作成日時：2021年2月23日 22時
