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まだ俺が幼くて弱かった頃
北斗！北斗！っていつでも隣にいてくれたのは1人だけだった
俺がいじめられてたら助けてくれて、たまに一緒に授業をサボってくれて
俺にとって唯一の心の拠り所
家族にも言えない悩みを打ち明け合って、
俺が男の人が好きだって唯一伝えられた相手
「…な、んで……」
「名前聞いてまさかとは思ったけど…」
驚いて固まるジェシーに笑いかける
いつもよりも表情筋が動いている気がする
あぁ、そうだった
俺の表情って本当の感情を隠すために使うものなんだった
最近楽しい時に笑っていたから忘れてしまっていた
俺が笑うのは隠したい感情があるときだけだった
「…元気だった？もう、10年振りくらいかな」
突然俺の前から消えて10年
何してたの？も、何故消えたの？も、
聞きたくて仕方なかったはずなのに喉からは一切出てこない
「…元気…うん、何とか。北斗は？北斗は元気だった？楽しい？」
「そうだね…すごく良くしてもらってるし、」
そう言いながら振り返れば、眉を下げた慎太郎が目に入った
何でそんなに悲しそうな顔するの？
俺、きっと慎太郎に会ってから1番綺麗な笑顔作れてるのに
慎太郎の奥に見える鏡に映る自分は醜い顔をしていた
でも、それでもいつもより上手く笑えていた
「…あのさ、あの時のこと謝りたくて」
「…何のこと？分かんない、もう何も覚えてないから」
両手を握り締めながら言うジェシー
緊張してる時の癖は今もまだ残ったままみたい
あの時、
突然消えた理由を謝るの？今？
そんなの聞きたくない
だって、俺が男の人が好きって話をした直後だったじゃないか
気持ち悪かったんだよね？
自分がそういう対象として見られてるんじゃないかって
「きっと誤解させたと思う。あの時突然居なくなったのは、」
「何のことか覚えてないって！」
言葉を遮り叫んだ俺を見て哀しそうに肩を落とさないで
もう関わらないと思ってた過去だ
今更俺のことを乱さないでくれ
〜♪
「…出ていいよ」
ジェシーのポケットから着信音が鳴る
ごめん、と携帯を耳に当てた
「どした？…うん、うん、」
電話相手に優しく声をかけるジェシーは俺が知るあの頃のままだ
もう全て忘れてただの友人としてやり直せないかな
そう思ってジェシーに視線を向ける
“パパいつ帰ってくる？”
電話口からそれが聞こえた瞬間、俺は店を飛び出した
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ふわ(プロフ) - 当然ぷりむら様のお話が好きな方もたくさん居られますしぷりむら様の大切なお話なのでご連絡させていただきました。複数回に分けてのコメント失礼しました (2021年6月14日 22時) (
レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - ぜひアイドル緑くんとファン黒くんのお話を書きたいのですが書いてもよろしいでしょうか？ (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 私はそのお話を読んだことはありませんがすごく素敵な設定で私自身緑黒をメインに活動しているのもあって (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 非常に気になりましてフォロワー様からぷりむら様のことを教えて頂きました。 (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 初めまして。こんばんは。占ツク作者のふわと申します。先日私のフォロワー様からアイドルの緑くんとファンの黒くんのお話を書いているかと連絡が来まして私の方はそのようなお話は書いていないのですが (2021年6月14日 22時) (レス) id: d3d6811ffb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりむら
| 作成日時：2021年2月23日 22時
