混ぜたら何色？【完結】 (ページ34)

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「…絶対俺らの傍から離れんなよ」

「え！樹、連れてく気？」

「こいつ何言っても聞かないだろ」

ほら、とりあえず寝とけって

そう言って布団に転がせば、すぐに寝息が聞こえてくる

「ほんとに連れてくの？こんな北斗」

「このまま置いてくのも無理だし、」

視線を北斗にやれば、モゴモゴと口を動かしていた

「じゅり…じぇし……」

ほくとぉ～と抱きつきそうになるジェシーを掴んで抑え、

とりあえず今日の準備をする

俺らの出番は全部午前中、ということは終わりさえすれば帰れるはず

「じゅりー弁当どうする？」

「北斗こんなだし昼までに帰ってこよーぜ」

了解！と返事したジェシーは既にジャージ姿で

北斗にジャージを着せていた

「痩せたね、」

「一番食ってる気がするのにな」

「…すぐ吐いちゃうもんね」

食べることが幸せだと言い切る北斗だけど、

食べ終わった後一人で隠れて吐いていることを俺らは知っている

「北斗、起きれるか？」

「…うん、起きれ…る、」

「ほら乗って？」

ジェシーにされるがままにおぶられる北斗は

いつもより大人しくて小さく見えた