混ぜたら何色？【完結】 (ページ33)

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番外編 2nd ページ33

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北斗が、何か変だ

今日起きるのは俺より遅かったし、

朝食もいつもの半分しか食べない

「お前具合悪いだろ？」

「ううん」

「ほくちゃんちょっとごめんね～」

ジェシーが北斗の額に手を当てれば、熱っ！と一言

「ほら熱あんじゃん」

「ない」

「何でそんな頑ななんだよ、別に今日学校休んだっていいだろ」

「…いくない」

これは俺らが高校生の頃の話

「北斗なんで今日そんな行きたいの？」

今日は体育祭が行われる日

確かにイベントっちゃあイベントだけど

別に北斗は出る種目そんなないし、そもそも消極的だったはず

「ジェシー、リレーでアンカーなんでしょ？」

「え？うん」

「樹も騎馬戦で大将なんでしょ？」

「は？まあそうだけど。ってまさかお前、」

「二人を応援するって約束したから…だから、行く」

はぁはぁ、と荒い息で呟いたかと思えばまた目を閉じた

こんな熱い身体で応援なんて、

こいつは本当に阿呆だ、と思いながらも

そんな北斗に心の何処かで喜ぶ俺も大概阿呆だ

「そんなのしなくても大丈夫なのに…」

「ジェシーは俺の応援なくても平気なの、」

「平気じゃないけど、でも北斗の身体のほうが大事だし…」

北斗に言いくるめられそうになっているジェシーは

右手で北斗の手を握り、左手を北斗の頭に当てた

「こんなに熱いし、一人で置いてけないから俺も休む、」

「それはだめっ、」

お願い、俺は大丈夫だからとジェシーに寄りかかる北斗は

どう見ても大丈夫じゃないし、もちろんこのまま置いていけるわけもない