you know I love u? (ページ41)

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side red

隠してないよ！

焦って言う北斗可愛かったなぁ、

なんて昨日の夜のことを思い出す

「帰りはスーパー寄って帰ってくるから！」

朝目が覚めるといつものように準備された俺好みの朝食

「早くに出掛けるんだね？」

「う、うん！あ、でもお昼過ぎには帰ってくるから！」

最後まで何処に行くか言わずに出て行った北斗

北斗が作ってくれたご飯も食べたことだし…

さぁそろそろ俺も行きますか

ガチャ、

「オーナー！今日いらっしゃるとは、」

「あー気にしないで。店内見に来ただけだから」

家の一番近くのスーパー

北斗が働こうとしているのに気付いた俺は、そのままスーパーを買い取った

北斗は俺が店のオーナーだと知らずに働いている

どんなに隠そうとしていたって、全部知ってるんだけどね

昨日は本当に可愛かったなぁ

話を逸らそうとして手を握ったり見つめてきたり

その顔を見てるのが本当に楽しかった

「あ、俺が来てるってこと誰にも言わないでね。もちろん入っても来ないで」

「は、はい！！」

店を買い取った後も店長として置いてあげた男は急いで部屋から出て行った

お、働いてる～

一生懸命お菓子を並べる北斗が可愛くて、思わず頬が緩む

こうして何度か北斗の働きを覗きに来ていることを北斗は全く知らない

いらっしゃいませ、と客に微笑む姿は嫌だけど

でも俺以外に見せる笑顔を見たことで

俺に見せてくる笑顔は改めて特別なんだとわかったし

はじめは暇潰しのはずだったのになぁ、なんて思うけど

まあ実際は一目惚れみたいなものだし

これまで手に入ったらいらなくなったのに、北斗だけは手放せないままでいる

離さないよ、この先も

可愛い姿は散々見たし、そろそろもういいかな

家に帰ったらスーパーで働いていることを指摘して、

内緒にしたお仕置きでもしてあげようか

そう思いながら画面に映された北斗をなぞった

「北斗、北斗はいつまでも俺のものだよ」

fin