三十一話 ページ33
気がつくとそこは白で統一された部屋
病室か
体を起こすとお腹に痛みが走る
殴られた時のやつだろう
ありがたいことに包帯が巻かれている
あの時のことを思い出す
男二人にまさぐられた体に思わず気持ち悪くなり、吐き気がした
あ「勝己……」
気持ち悪くて助けを求めたくなった相手が勝己なんて……
忘れたはずなのに……
「呼んだか？」
不意にそう言われ、ドアの方を見ると勝己がいた
あ「え！？あ…いや……」
口ごもると勝己は私の側まで来てイスに座った
爆「体はどうだ？」
さっきのことはスルーして、話を切り替える勝己
あ「お腹殴られただけだから、体は大丈夫」
そう告げると、そうかとだけ返事をする
爆「実はな……」
そう途中まで言うと勝己はスマホを取り出し、私に差し出した
何かと思い受け取って画面を見るとニュースの記事だった
内容は私が襲われた事件のこと
それと…
あ「え……」
私が一番恐れていたこと
『大人気女優千影A、爆心地と熱愛か！？』
そう大きく見出しの載った記事
記事には私が抱き締められてる写真も載っていた
爆「すまねぇ。俺があんなところで抱き締めちまったから…」
そう申し訳なさそうに謝る勝己
あ「いや、爆豪くんのせいじゃないよ……私が悪いんだよ…」
爆「それは違ぇ！！お前は悪くねぇ！八百万が忠告してたのに俺はそれを忘れて感情のままにお前を抱き締めちまった！！だから、俺のせいだ！！」
必死にそう言う勝己はとても悲しそうで、悔しそうで……
私の方まで苦しくなった
あ「……ありがとう。ホント優しいね」
そう笑いかけると爆豪くんは唇を噛み締め何かを我慢するような表情をする
丁度その時爆豪くんはスマホが鳴った
爆｢もしもし、分かった。今行く｣
電話での短い会話だが内容は予想がつく
爆豪くんは私の方を向く
あ「敵だよね？なら早く行かないと。ヒーロー」
いってらっしゃい、そう言うと爆豪くんはああと頷いて病室を出て行った
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空音(プロフ) - かぼちゃポンタさん» 感想ありがとうございます！完結までお付き合い下さると嬉しいです！！ (2019年3月22日 22時) (
レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃポンタ(プロフ) - 好き合っているのに過去の何かが原因で共に歩むことが出来ない二人が切なくて心が動かされます。面白かったです！^_^ (2019年3月22日 22時) (レス) id: 5680adb2c9 (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - ぽんずさん» そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年3月16日 13時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず - あり得ないと思います。大体イキッてる連中ですよ。空音さんは、気にしなくて良いと思います！ (2019年3月16日 12時) (レス) id: 441ff54470 (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - 結茶さん» ありがとうございます！愚痴みたいに書いてしまった1ページでしたが、私の気持ちを理解してくださる方々がいて下さって嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2019年3月14日 23時) (レス) id: a9fe660f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空音 | 作成日時：2019年3月12日 22時
