狂わせたのはアナタ【沖田･土方】

二十八話 沖田 総悟 side ページ31

俺の隣で裸で寝ているAを見て俺はﾊｧと息をつく


チャイナ娘と関係を持った日のことを思い出す


いつものように出会い頭に喧嘩をし、度が過ぎたばかりに互いに怪我をした


その手当をしている時だ


チャイナ娘は言った


神｢お前はAのことが好きアルか？｣


唐突に俺に聞いてきた


沖｢あ？当たり前でぃ。急にどうしたんでさぁ？｣


らしくねぇ事を聞くコイツに疑問が沸いた


その瞬間、俺の目の前にはコイツの顔が、唇には暖かいフニっとした感触があった


状況を理解するのに時間はかからなかった


沖｢てめぇ、なんのつもりでぃ？｣


距離を取り、睨みながら俺は聞く


神｢Aは……Aはお前のことなんか好きじゃないアル！！私の方が！絶対お前を好きアル！！｣


涙を流しながら辛そうにそう叫ぶチャイナ娘に動揺した


普段泣かねぇからってのと、コイツの言葉


Aが俺を好きじゃない……？


沖｢どういうことでぃ？｣


神｢Aは自分のホントの気持ちに気付いてないだけで、ホントはニコチンマヨのことが好きアル｣


そう告げられた時、俺の頭は真っ白になった


混乱する俺をよそにチャイナは更にまくし立てる


神｢Aなんかやめろヨ！私ならお前を裏切らないアル。だから、私を見てヨ｣


そう言いながら抱きつくチャイナ


その姿はまるで寂しがり屋の兎そのもの


俺は混乱する思考の中でいつの間にかチャイナを抱き締め、キスをしていた


っと、回想はここまでにしよう


結局の所Aが俺を好きなのか、土方を好きなのか分からない


だが、俺は……


沖｢A……愛してる｣

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