真選組に女隊士が入ったってマジ！？ (ページ24)

今日:4 hit、昨日:38 hit、合計:13,939 hit

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「さて、本日の対戦カードはこちら！並いる剣豪たちを千切っては投げ、千切っては投げてきた最強の元罪人！牢獄から出てきたのは一番人気のこの男〜〜ッ！！」

ボルテージが最高潮を迎え、闘技場に姿を現す丸坊主の男は、額や腕に罪人の証である入れ墨が入っていた。

「対するは、女だてらに刀を携え、何も知らぬまま田舎から上京してきた武家の娘！捻り潰されるか、はたまたこの場で慰み者となってしまうのか！お集まり頂いた皆さんの好奇心が最も集中しているこの女〜〜ッ！！」

ワアアアアという歓声に包まれながら、震える身体を抑えてステージに上がるA。
動きやすいノースリーブの着物に着替え、腰には真選組入隊時に買った刀を下げている。

客席を見渡すと、誰もが自分が無様に敗北し、衆人環視の中酷い目に遭うことを望んでいる下卑た視線や野次を受ける。
しかしその中で一人見知った顔を見つけた。

「やれェェエA〜！！キンタマ狙え！キンタマ狙え！」

全力でAを応援している沖田であった。

何をフツーに観戦しとんのじゃお前はァ！！

というか一体どうしてこんなことになったのだろう。
沖田の言っていた言葉を思い返す。

＂今日は幸いレートが一番高い、最強と呼ばれている野郎が出場する Aがそいつを負かせば、賭けに負けて大損した天人どもがきっと暴動を起こすはずでィそのどさくさに紛れて、俺はVIP席にいる主催チームを処分する＂

そうだ。
とりあえずのAの仕事は目の前にいる一番人気の大男を倒すことだ。