13話 ページ13
その後羽生選手は、送るのは家の近くまでだと思っていたのに、電灯が少ないからという理由で家まで送ってくれた
「今日は本当に、ありがとうございました。」
「こちらこそ。また明日の夜、練習しに行っても大丈夫ですか?」
「も、もちろんです!」
私がそう言うと彼は、良かった。といって笑った
「羽生選手もお気をつけて…。」
小声でそう伝えると、ペコッと会釈し、元来た道を帰って行った
…絶対ホテルとか逆方向だったんじゃん
申し訳ない、そう思いながらチャットを開く
「今日送ってくださって、本当にありがとうございました!今日とても寒かったですよね…、どうか風邪をひかないように…。」
私が心配そうなスタンプを付け足すと、猛烈な睡魔に襲われた
「あ、そういえば今日朝から走ったんだよな…」
そう言いながら一目散へ自分の部屋に向かい、急いで着替え、ベッドへとダイブした
今日は大変だったけど、意外と楽しかった
そう思いながら眠りについた
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翌朝、急に友の七奈に呼び出され、朝っぱらからカフェにいた
「私昨日帰るの遅かったんだけど…。」
「Aって羽生結弦と付き合ってんの?」
飲もうとしたジュースを吹き出しそうになる
「は、はぁ!?急に何!?」
「これ」
そう言ってスマホの画面を私にみせてくる
そこには、私が羽生選手に、丁度腕を組もうとしている写真だった
「…それ、どうしたの」
「友達から、"羽生選手にそっくりな人いた"って送られてきた。」
「っまさかネットなんかに上げては…」
そんな事しないよ。向こうそっくりさんだと思ってるし。と私を落ち着かせる七奈
「で、これ本人?」
…どうしよう。やましい事は何も無いが、隠すべき?それとも隠さないべき…?
…七奈は小学校からの腐れ縁だ
信用、している
「…うん。本人だよ。」
「やっぱりか。そんな慌てるなら本当だろうな。」
付き合ってんの?と言われ首を強く横に振る
「…その写真撮ったひとに、そっくりさんとして終わらせようと思って。…恋人の振りをしただけ。」
「ふーん…。」
そう言って沈黙が続く
先に口を開いたのは七奈だった
「…あたし羽生選手よりAが心配。」
「…え。」
思っても無い言葉に、目を見開く
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和流 凪(プロフ) - は…!確かに…訂正しておきます!ありがとうございます。 (2022年3月1日 20時) (レス) id: e5dba7f2db (このIDを非表示/違反報告)
狐闇 りゅーな(プロフ) - オリフラ立っちゃってますよ! (2022年3月1日 14時) (レス) id: fcd47eb87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和流 凪 | 作成日時:2022年2月28日 6時