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｢ワン!｣
ｻﾝｼﾞ｢な、なんでここに子犬が……!?……それに、よく見ればお前、さっきルフィ達と一緒にいた子犬じゃねェか!!｣
サンジは窓の外にいる子犬の私を見て目を丸くして驚いていたが、ハッと我に返り、急いで窓を開けて私を抱き抱え、部屋に入れてくれた。
ｻﾝｼﾞ｢ビショビショだな……早く乾かさねェと風邪ひいちまう｣
サンジは私を床におろし、高価そうなフワフワのタオルで体を包んで優しく拭いてくれて、ドライヤーもかけてくれた。
ｻﾝｼﾞ｢……よし、これでいいだろ。……しっかし、お前どうやってここに来たんだ?興味本位で着いてきたとしても、ここの警備は厳重だからそう簡単には忍び込めねェはずだが……隠されてる裏口でもあるのか?｣
うーん、と考え込むサンジだったが、納得できる理由が思い浮かばなかったようで、フリフリと諦めたように首を横に振った。
ｻﾝｼﾞ｢チョッパーみたいに喋るわけじゃねェんだから、いくら考えても分からないよな｣
その言葉に内心ギクリとしたが、まだ喋れることを話すタイミングではないと思ったため、惚けることにした。
今ここで私の正体をバラしても、事態がいい方に進むとは考えにくい。無理やりサンジを連れ帰ったところで何も解決しない。
サンジが自分の意思でルフィと約束したあの場所に戻らないと意味が無いのだ。
……もし、プリンさんと結婚して幸せな家庭を築きたいと本気で望んでいるのなら、悲しいけれど私達が帰った方がサンジの幸せなのだろうと考えた時もあった。
だけど……さっき遭遇した家族といる時のサンジも、この場にいるサンジも、しがらみに捕らわれて苦しそうで、とても幸せそうには見えなかった。
そして、さっき確かに“仲間達と別れるのは勿論辛い”と言った。
やっぱり、本当は私達と離れたくないのだ。
それを聞いた瞬間に、私は覚悟を決めた。
(そんなことをサンジに言わせる場所に、これ以上1人で居させられない)
サンジは今、大事な仲間や恩人が人質に取られて身動きが取れず、自分の本心にも無理やり蓋を被せて押し潰して、自分1人だけ傷ついて私達を逃がそうとしている。
(なら、私がその蓋をとって、サンジが私達の前で本音を包み隠さず言えるようにする)
私は、“帰りたい”と願うサンジを迎えに来たんだから。
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Sol(プロフ) - もしよければ2年前のお話も見てみたいです！！更新頑張ってください、応援しています‼️‼️ (2022年4月2日 19時) (
レス) id: 9ee9e1aa1d (このIDを非表示/違反報告)
赤 - ｽｩｩ、私の好みにドストライク⭐︎面白いですね･･･好きです。更新応援してるっスね (2022年3月28日 19時) (レス) @page30 id: e67f77a01d (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないですか？楽しみです！(>_<) (2022年2月19日 21時) (レス) id: 60efdb9fc8 (このIDを非表示/違反報告)
尹氏(プロフ) - 更新凄く嬉しいです！！更新頑張ってください！ (2022年2月9日 23時) (レス) id: 1d36a4b651 (このIDを非表示/違反報告)
ほっとミルク(プロフ) - プ◯キュア！メタモルフォーゼ！！…失礼しました。体調を崩さない程度に頑張ってください (2022年1月3日 20時) (レス) @page6 id: 14c8524d94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ缶。 | 作成日時：2022年1月1日 12時
