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ｻﾎﾞ｢……じゃ!帰る!｣
サボは帽子を手に取り、腰掛けていたベッドから立ち上がった。
ﾛﾋﾞﾝ｢もう?｣
ｻﾎﾞ｢あぁ。弟と妹の顔も見たし……それと、これ一応ルフィとAの『ビブルカード』作っといた。欠片貰ってくよ。｣
ｿﾞﾛ｢へぇ……いつの間に……｣
本当にいつの間に作ったのか2人分のビブルカードをゾロに渡し、サボは欠片を破る。
ｻﾎﾞ｢────ほんじゃ……ルフィにゃ手を焼くだろうし、Aも危なっかしい所があるから……よろしく頼むよ!!｣
ﾌﾗﾝｷｰ｢おう!!任しとけ!!｣
ｻﾎﾞ｢A、お前もルフィと同じで仲間や友人の為なら無茶なことするからな……でも、第一に自分の命を大事にしてくれ。お前が幸せに笑っていられることが、俺とブライトさんの何よりの願いだ。｣
｢うん……分かった。サボも……病気とか、怪我とか、しないように……元気で、いてね。｣
ｻﾎﾞ｢あぁ。｣
サボは軽く笑いながら最後に私の頭を撫でて、踵を返す。
私は何故か上手く言葉が出ず、もやもやとした気持ちのまま、サボの後ろ姿を見送る。
違う、もっと言わなきゃいけないことがある筈なのに、何で出てこないの?
早く……早くしないと、サボが行っちゃう。
焦る気持ちが見せた幻覚か、今のサボの後ろ姿と、幼い頃の彼の後ろ姿が重なった。
｢……ぁ……って……まって……サボ、行かないで!!!｣
考えるよりも先に口と手が出ていて、私はサボの服の裾をグイッと引っ張っていた。
ｻﾎﾞ｢A……?｣
サボは少し体制を崩し、驚いたように目を見開いて私を見つめていた。
私もハッとし、慌てて弁解しようとする。
｢あ……これは、その……ご、ごめん、離すね……｣
しかし、手を離そうとするも、フルフルと小刻みに震えて言うことを聞かない。
どうしよう、と焦っていると、そっとサボの手が重ねられた。
顔を上げると、サボの真っ直ぐな瞳と目が合う。
ｻﾎﾞ｢A、大丈夫だ。もう会えなくなる訳じゃない。絶対にまたお前の元に戻ってくるよ。｣
私を安心させるように、優しく話されたことで、私の中に溜まっていた不安がポロポロと殻から身を出す。
｢……私は海賊で、サボは革命軍で、常に危険と隣り合わせなのにこんなこと言うのはおかしいって分かってる。でも……お願い、サボ。必ず……無事でいて。また会いに来るの、ずっと待ってるからね。｣
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かかか - 一気見してしまった…さいっっっこうでした。ワンピースの世界観がすごく上手に表現されてて…すごい、こんなに好みなの初めて読んだ…好きです、面白かったです！更新頑張ってください応援してます以上、語彙力を感動と尊さで失った者からぼ感想と応援でした！！！ (2021年8月12日 16時) (
レス) id: fdccfef2b5 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 面白かったです！更新するのを待ってます！(*´ω｀*) (2021年7月10日 17時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨ。(プロフ) - 応援してます(*´▽｀*) (2021年6月27日 9時) (レス) id: 1fc8a1ec14 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しいです！もしできれば、オチはルフィでほしです！ (2021年6月27日 0時) (レス) id: 60efdb9fc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ缶。 | 作成日時：2021年6月12日 16時
