341. ページ45
R3.11.4
1度載せましたが、内容を大きく修正しました。すみません。
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人は誰しも壮絶な過去を持つ。
だからローさんの記憶を見ることも覚悟して臨んだのに、私の中ではぐるぐると色んな感情が織りまぜになっていた。
ようやく、ローさんが｢ドフラミンゴを討つ為だけに生きてきた｣という言葉の真意が分かった気がした。
私は感情に飲まれないように、自分の頬をバチンと叩き、ローさんが言っていた夢の手がかりを探そうと、本を再度調べる。
調べる中で、いくつかの挿絵を発見した。
家族と過ごしている場面、コラソンさんとの旅の様子などが描かれており、それを見た私はポツリと呟く。
｢皆、ローさんを見つめる目が優しい。凄く愛情深い人達だって伝わってくる。きっと今も……傍にいれずとも、愛しているに違いないわ｣
そこで私はハッと気付く。
きっと、私以外の人がこの絵を見ても同じことを思うだろう。
だが、果たしてローさんはそう思えるだろうか?
両親や幼い妹は死に、自分だけ生き延びて、さらに恩人も自分を逃がす為に死んでしまった。
長い月日を復讐のためだけに生きてきたローさんは、幾度も自責の念に苛まれてきたのだろう。
誰にも許されない。いや、許されてはならない。
自分が背負わなければ、誰が彼らを覚え続けてくれるのだろうか─────と。
そんな状態で、愛情や哀しみを、ちゃんと思い出せるのか。
心の痛みに、気付けるのか。
｢………帰らなくちゃ｣
本を閉じ、勢いよく立ち上がった私は急ぎ足で1階へと降りて、入口の扉を開け、来る時と同様に眩い光に呑まれた。
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#third person
ローとAを包んでいた光は自然と収まり、まるで眠っていたかのような微睡み状態からローは目を覚ます。
ローの目の前にいたAも目を覚ましたはずだが、顔を俯かせていて、表情が読めない。
ﾛｰ｢オルティース屋、大丈───｣
｢ローさん、痛いですか?｣
ﾛｰ｢?いや、痛みはないが……｣
｢じゃあ、苦しいですか?辛いですか?｣
ﾛｰ｢……俺は何ともない。一体どうしたんだ｣
ローはAの様子が何かおかしいと思い、肩を掴むが、顔を上げたAを見て目を見開く。
ﾛｰ｢……どうして、そんな顔をする｣
Aは唇を噛み、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
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かかか - 一気見してしまった…さいっっっこうでした。ワンピースの世界観がすごく上手に表現されてて…すごい、こんなに好みなの初めて読んだ…好きです、面白かったです！更新頑張ってください応援してます以上、語彙力を感動と尊さで失った者からぼ感想と応援でした！！！ (2021年8月12日 16時) (
レス) id: fdccfef2b5 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 面白かったです！更新するのを待ってます！(*´ω｀*) (2021年7月10日 17時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨ。(プロフ) - 応援してます(*´▽｀*) (2021年6月27日 9時) (レス) id: 1fc8a1ec14 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しいです！もしできれば、オチはルフィでほしです！ (2021年6月27日 0時) (レス) id: 60efdb9fc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ缶。 | 作成日時：2021年6月12日 16時
