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これだって甘やかしてることになるけど、私自身も……その、満更でもないというか、受け入れちゃってるというか……私も大概人のこと言えないな。
ｻﾎﾞ｢……A、最後にもう一度……抱きしめてもいいか?｣
｢！……うん、うん!もちろん!!｣
サボの願いを自分が叶えられることが、なんだかたまらなく嬉しくて、笑顔で両腕を広げる。
サボは驚いたように目を見開いたが、フッと柔らかく笑い、数歩近づいてギュッと私を抱きしめる。
ｻﾎﾞ｢さっき、俺がAに甘いって言ってたが……Aだって昔から相当俺達に甘いぞ。｣
｢ふふ、そうだね。でも仕方ないよ、大事な家族なんだから。｣
サボの心地よい体温を感じ、今までどれほど叶えたくても叶えられなかったことが、現実になったと実感する。
少しでも油断するとまた涙が出てきそうで、鼻がツンとするのを我慢する。
ｻﾎﾞ｢A、ずっと傍に居られなくてごめん。でも、俺はいつでもお前達の味方だ。
……これから、あらゆる選択に悩む時が来るだろうが、その時はお前が目で見て感じたことに従えばいい。お前が選択をした結果、何が訪れても、俺はお前を信じてる。｣
｢……本当に、甘やかしすぎだよ。でも、ありがとう。私もサボのこと、いつだって信じてるよ。｣
ｻﾎﾞ｢あぁ。｣
そうして私達は体を離し、私はサボの顔を見てコクリと頷く。
サボは親指と人差し指を輪のように丸めて口に含み、ピューッと何かを呼ぶように指笛を鳴らす。
その音色に呼ばれて上空に現れたのは黒い鳥の集団で、その内の1匹が緩やかに下降しながらサボの隣へ降り立つ。
ｻﾎﾞ｢じゃあ……行ってくる。｣
｢うん、行ってらっしゃい!｣
鳥の背に手を当て、振り返ったサボはニッと笑ってそう言い、私もとびっきりの笑顔を返す。
サボは安心したような表情をして、鳥に｢行くぞ。｣と声をかけ、鳥の背中に乗る。
サボを乗せた鳥は、翼を大きく広げてバサッバサッと力強い音を立てながら浮遊し始め、瞬く間に空へと飛び立った。
上空で待機していた他の黒鳥達と合流し、革命軍が待つ場所へと向かうサボを見つめる。
安全に旅立ったサボに安心し、落ち着く為に数回深呼吸し、準備が整った私はスゥ…と息を吸う。
｢……La la la la……♪〜♪〜｣
サボの歩む道が、希望に溢れますように。
彼と、彼の仲間達が、健やかでいられますように。
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かかか - 一気見してしまった…さいっっっこうでした。ワンピースの世界観がすごく上手に表現されてて…すごい、こんなに好みなの初めて読んだ…好きです、面白かったです！更新頑張ってください応援してます以上、語彙力を感動と尊さで失った者からぼ感想と応援でした！！！ (2021年8月12日 16時) (
レス) id: fdccfef2b5 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 面白かったです！更新するのを待ってます！(*´ω｀*) (2021年7月10日 17時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨ。(プロフ) - 応援してます(*´▽｀*) (2021年6月27日 9時) (レス) id: 1fc8a1ec14 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しいです！もしできれば、オチはルフィでほしです！ (2021年6月27日 0時) (レス) id: 60efdb9fc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ缶。 | 作成日時：2021年6月12日 16時
