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で、でも馬鹿正直に｢オルティース・R・Aと申します！｣とか言おうものなら、すぐに麦わらの一味だって分かって大騒ぎになるだろう。
えっとですね、その〜……と私は沈黙を避けようと曖昧な返答をするが、誤魔化せば誤魔化す程怪しさを増してしまう。
子供｢お姉ちゃんはお姫様なの?｣
｢え?｣
子供｢だって、髪もお洋服もお目目も全部がキラキラしてて、絵本で見たお姫様みたいだもん!｣
子供｢え〜そうかぁ?このねーちゃんやたら派手だし、大人なのに自分の名前も言えないんだぜ?怪しさ満点じゃねーかよ。｣
院長｢こら、そういう言い方は失礼ですよ。｣
キラキラした瞳を向けてそう言った子供に照れる暇なく、“やたら派手”、“大人なのに名前も言えない”、“怪しさ満点”という至極真っ当な鋭い指摘にグサリと攻撃を受けた。
ｿﾌｨ｢い、意地悪言うのはやめて!お姉ちゃんは私とお兄ちゃんを助けてくれたんだから!!｣
ｾｽ｢院長先生、さっき話した人がこの方です!信じて下さい!!｣
しまいには子供2人に庇われる始末となり、もうバレることを覚悟して言った方がいいと判断したその時、｢えぇ、分かっていますよ。｣と院長先生がセス君の訴えに頷いた。
院長｢すみません、疑っていた訳じゃないのですが……どうやら誤解させたみたいですね。セスからお話は伺っていました。私達を守ってくれたあの不思議な空間は貴方が作り出してくれたとも……子供達も含め、本当にありがとうございました。｣
恭しく頭を下げる女性に慌てて頭を上げてくださいと伝え、とりあえず追い出されるようなことは無かったことにホッとした。
その後、子供達について詳しい話をその女性から聞き、ここにいる子達は皆孤児院に入っていると知った。
この女性はその孤児院の院長を務めており、数人の職員と共に子供達が自立できる年齢まで育てているらしい。
『鳥カゴ』から逃げる最中、セス君とソフィちゃんを見失ってしまったらしく、2人を探しながら中心街へ避難し、私が作った結界で再会したらしい。
院長｢ソフィは人見知りで内気な子でして、セスはそんなソフィをいつも気にかけていたんです。あの子は幼いながらも自分の置かれた状況を理解していたせいか、人に弱みを見せたり、甘えることはありませんでした。｣
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はち.(プロフ) - コメント失礼します。とても面白かったです！いつも更新していただく度に読ませていただいております。またお時間がある時、更新していただけたら嬉しいです！応援しています！ (2021年2月27日 21時) (
レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
菜の花からし和え - 一気にみました！更新頑張ってください！ (2020年12月16日 20時) (レス) id: 1828f2aa7c (このIDを非表示/違反報告)
みいら(プロフ) - とっっても面白いです！更新頑張って下さい！！ (2020年10月19日 13時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ缶。 | 作成日時：2020年10月7日 23時
