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こんなに、助けを求める声が聞こえるのに……私は何も出来ないの?
ルフィも、ローさんも、ロビンも、レベッカも、キュロスさんも………ううん、この国にいる人達皆がそれぞれの信念を胸に戦って、誰かを守っている。
それなのに……私はここで立ち止まっている。
“助けたい”と口先ばかりで、肝心な時にこの力を使えないんじゃ意味ないじゃない…!!!
グッと爪がくい込むほど掌を握りしめ、顔を俯かせると、深く渋い青色になったネックレスが目に入った。
私がもっと上手く力を使えたら、こんなことは起きなかったの?……やっぱり、ルフトゥは私を認めていないのかな……私は母みたいな純血じゃない、混ざった子だから。
……いや、それどころか……望まれて、生まれたのかさえ……分からないんだ。
〈…A…〉
｢………?｣
〈…A…どうか、そんな悲しいことを言わないで…〉
｢誰………!?うわっ…ネックレスが…!!｣
ﾛﾋﾞﾝ｢これは…パンクハザードの時と同じ…!!｣
私の思考を遮るように、突如頭の中で私の名を呼ぶ誰かの声が聞こえた。
その声に反応するように、首にかけられたネックレスは独りでにするりと抜け、私の正面に浮かび上がる。
それを呆然としながら見ていると、ネックレスは辺りを埋め尽くすような柔らかな光を放ち、私は眩しさから反射的に目を瞑った。
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｢……あ、れ……?ここは……?｣
次に目を開けると、そこは先程いた場所ではなく、見渡す限りの青空と白い雲が広がっていた。
下を向くと私の顔と青空が映っていて、驚いて数歩下がると輪をかけるように波紋が広がり、それでようやく自分が水面の上に立っているのだと気付いた。
地面が空を映す鏡のようだと、どこまでも続いている幻想的な光景に、私はただ1人ポツンと立ち尽くしていた。
〈…A…私の声が聞こえますか?〉
すると突然、この場所に来る前に聞こえた謎の声が再度聞こえ、目の前にフワフワと浮かぶ光の玉が現れた。
｢っ!!この声……さっきの!!貴方は誰ですか!?それに、ここは一体……皆もいないし、ど、どうしたら……!!｣
〈ごめんなさい。急に知らない場所に連れて来てしまって……ですが、時間がありません。手短に話しましょう。〉
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はち.(プロフ) - コメント失礼します。とても面白かったです！いつも更新していただく度に読ませていただいております。またお時間がある時、更新していただけたら嬉しいです！応援しています！ (2021年2月27日 21時) (
レス) id: 37902fbb7c (このIDを非表示/違反報告)
菜の花からし和え - 一気にみました！更新頑張ってください！ (2020年12月16日 20時) (レス) id: 1828f2aa7c (このIDを非表示/違反報告)
みいら(プロフ) - とっっても面白いです！更新頑張って下さい！！ (2020年10月19日 13時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ缶。 | 作成日時：2020年10月7日 23時
