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……だけど、私はもう一度海に出て皆と会いたかった。笑い合いたかった。もっと、いろんな世界を冒険したいと願った。
また、皆と旅したあの景色が見たい。
そう、はっきりと自分の気持ちを理解したら、もう歩みを止める気にはならなかった。
どんなに世界に蔑まれ、疎まれても、生きる道を選んだんだ。
あの時はっきり決めたはずなのに、また見失いそうになってた。
「トラファルガーさん。ありがとうございます。私、心のどこかでまだ迷ってたのかもしれません。でも、もう大丈夫です。」
ロー「…そうか。」
「はい。…これからも迷うことはあると思いますが、今ここで自分の願いをしっかり確認できたので、乗り越えられそうな気がします。」
ロー「それなら良い…が、あまり悩みを1人で抱え込むな。冥王も言っていただろう、お前は溜め込むタイプだと。そして自分を後回しにするともな。そうして使い物にならなくなったら何の意味もない。」
「う……はい。すみません。」
ロー「…まぁ、俺は一応お前の監督係だ。信用出来ないとは思うが、何かあったら言え。」
そう言って踵を返し、自室に戻ろうとするトラファルガーさんの腕を掴み思わず呼び止める。
「ま、待って下さい!それは違います!!私はトラファルガーさんのこと、ちゃんと信用しています!レイリーさんに言われたから仕方なく面倒を見てくれてるんだと分かってますが、トラファルガーさんのおかげで沢山助けられました!だから、あの……これからも、よろしくお願いします!!」
ロー「……………はぁ、本当にお前は…………」
トラファルガーさんは、捲し立てるように言った私に目を見開き驚いた様子だったが、短くため息をつき、空いてる方の手で軽く私の額にデコピンをした。
「あだっ!」
ロー「そう簡単に人を信じるなよ。同盟を組んでるとはいえ、俺は本来敵だ。……と言っても、そのお人好しな性格は簡単に直りそうにないけどな。」
「た、確かに騙されやすいかもしれないですけど……でも、良いんです。いつか敵になって、刃を向けられても、トラファルガーさんのこと嫌いにはなれません。馬鹿だと思うかもしれませんけど、私もう仲間達と同じぐらい貴方のこと信じているので。」
ロー「……………」
…う、うーん、黙ってしまった。
さすがに頭おかしいと思われたか…?
いやでも嘘はつかない方いいと思ったし、誤解とくためにもこの際正直に話してしまいたかったというか…
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ツナ缶。(プロフ) - 愛さん» コメントありがとうございます!更新がほんと遅いのでまちまちになってしまいますが、楽しんで頂ければ幸いです(*¨*)応援ありがとうございます! (2020年5月23日 12時) (レス) id: c5376ee3fb (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 主人公が周りから好かれている感じがとてもいいです!逆ハー要素の程度もとても好きです!更新が止まっているようですが、続きが見れることを楽しみにしています!頑張ってください! (2020年4月17日 2時) (レス) id: 6bfb94eb02 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶。(プロフ) - ミリアさん» 承諾して下さりありがとうございます。応援もありがとうございます! (2019年11月4日 23時) (レス) id: c5376ee3fb (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - こちらこそすみませんでした。更新頑張って下さいね! (2019年11月4日 22時) (レス) id: 529b85d986 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶。(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。すみません、申し出はありがたいのですが、合作は出来ません。ワンピース以外の小説も書いておりまして、更新もかなり不定期なので自分の作品で私には手一杯なので、申し訳ありませんがお受けできません。ご了承下さい。 (2019年11月4日 22時) (レス) id: c5376ee3fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナ缶。 | 作成日時:2019年11月3日 23時