139. ページ43
小さく息を吐くその姿に少し目を丸くしてしまった。今までの経験上、てっきりすぐ捕まえられて、怒鳴られるんじゃとビクビクしていたが、予想に反し、スモーカーさんは特に何もせず、会話をしてくれた。
ｽﾓｰｶｰ｢……額から血が出てるぞ。｣
｢え゛。うわ、通りでジンジンするわけだ…｣
タラリ、と額から鼻を伝い流れる血にぎょっとし、せめてスモーカーさんに付着しないようゴロゴロと転がって別の場所に行こうとすると、パシッとスモーカーさんが私の腕を咄嗟に掴んだ。
ははは〜やっぱそう簡単に逃がしてはくれないのかな〜と諦め半笑いでスモーカーさんの顔を見ると、何故か掴んだ本人が目を開いて驚いた顔をしていた。
｢…?スモーk｣
ﾙﾌｨ｢Aーー!!!｣
｢うげふっ｣
そんなスモーカーさんの意図がつかめず声をかけようとした時、急にズボッと大根を引っこ抜くような動作でルフィは私を回収した。
ルフィは安堵したように笑った顔で、グルグルと私を掲げて回りだし、せめて鎖を解いてくれという願いも聞き入れてもらえず、出血している私の血が飛ぶという血腥いメリーゴーランドみたいになった。
ふふふふ〜そろそろ下ろして貰えないとAちゃん顔がとんでもないことになっちゃってドン引きされちゃうぞ☆
(もう既に肉といえば起きる女認定されてる気がすることは棚に上げる)
ﾛﾋﾞﾝ｢Aの顔が青く見えるの気のせいかしら。｣
ﾛｰ｢おい麦わら屋やめろ!怪我人を強く揺さぶるな!!｣
ﾌﾗﾝｷｰ｢ルフィ、Aの魂抜けかかってるからそこまでにしとけ。｣
ﾙﾌｨ｢ぎゃああーーー!?!?Aごめーーーん!!!トラ男トラ男!!何とかしてくれ!!!｣
ﾛｰ｢ったく……｣
｢す……すい、ませ……ん……うちの子……ちょっと、はしゃぐの……好きなんで……｣
ﾛｰ｢…言っとくが、19歳の奴に使う言葉じゃないからな。｣
そう言ってトラファルガーさんは能力を使って救急箱をパッと出し、私の鎖を斬って座るよう言った。
流石医者でもあるのでチョッパーのように手際が良く、私の額をガーゼでポンポンと消毒してる姿を見てると、女ヶガ島でも治療してもらったなと昔の記憶と重なった。
｢いつっ……あの、あまり丁寧にしなくても大丈夫ですよ。こんな所で時間をかけたくないでしょうし、私そのうち治るので!｣
ﾛｰ｢…いいから黙ってろ。｣
｢ハイスミマセン。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 492人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツナ缶。(プロフ) - 来霧さん» コメントありがとうございます!前にも応援のコメントを頂き嬉しく思います!!拙い文章ですが、これからも良かったらお読みになって下さい! (2019年9月28日 10時) (
レス) id: c5376ee3fb (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - ルフィ最推しなので絡み多くて嬉しいのと、ネタも入っていてめっちゃワンピース！！って感じがします！応援してます！更新頑張って下さい！！ (2019年9月28日 0時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶。(プロフ) - ゆずさん» コメントありがとうございます！リクエストは特に受け付けていませんが、ご意見は参考にしようと思います！話の流れと私のペースなので何とも言えませんが、ラブは組み込むつもりなので長い目で見て頂けると嬉しいです！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: c5376ee3fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - すみません、リクエストいいのか分からないけど、もっとラブが見たいです (2019年9月16日 17時) (レス) id: c4d661a3b2 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶。(プロフ) - アザミさん» コメントありがとうございます！わっほんとですね！！(--;) 失礼しました。訂正しておきます。ご指摘ありがとうございます！ (2019年9月13日 7時) (レス) id: c5376ee3fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ツナ缶。 | 作成日時：2019年9月12日 21時
