manager*46 ページ47
「うーん……木兎君の姿見えないなぁ……」
「どうしかしましたか?」
お昼時間が割と後半になった頃、梟谷のマネージャさんがうーん、と唸っていたので不思議に思い尋ねた。
「それがね、木兎君まだご飯食べてないのよ。多分、まだ体育館にいると思うんだけど…あの人自分が納得するまで練習終わらない所あるから…」
「まだご飯食べてないって…相当な強者ですね木兎先輩…」
「ご飯届けてあげたいんだけど私これから仕事を先生から頼まれてて…」
「あ、なら私届けますよ!暇人ですし!」
〜〜〜〜
梟谷のマネージャーさんからお願いね、と託されたおにぎりを持って木兎先輩がいる体育館に行く。
重い扉を開けると、ダンッ…ダンッ…とボールがバウンドする音が聞こえた。
広い体育館の中に木兎先輩はフーッ…と息を荒くして練習していた。
……あれは声をかけても気付かないパターンかな〜。
参ったな、と頬をポリポリと掻いて、何かいい案がないかな、と考えていたところ、
ヒュンッ…………バンッッッ!!!
「………ひ、ひゃぁぁぁ…。」
突然流れ弾が私のすぐ横を通り、派手な音を立てて壁にぶつかった。
これには木兎先輩も気付いて、タッタッタッと走り寄ってきた。
木兎「すまん!ちょっと力加減ミスってそっちに飛んでいって……って桜庭か!」
桜庭「は、はは……」
木兎先輩は私だと分かった瞬間ニカッと笑い私の背中をバシバシ叩いた。
木兎「そういえば桜庭、どうしてこんなところにいるんだ?」
「木兎先輩お昼まだ食べてませんよね?マネージャーさんが心配してたんですが仕事で来れなくて代わりに私が届けに来たんです。」
これです。とおにぎりを見せると木兎先輩は目を輝かせてドカッと私の隣に座り、ご飯を食べ始めた。
私も少し距離を置いて座り、これは帰っちゃ行けない感じか。と察した。
やることが無く、木兎先輩をボーッと見つめてると、ポロリ、と口から言葉が出た。
「……木兎先輩って凄く美味しそうにご飯食べますよね。」
木兎「む?ほふか?(ん?そうか?)」
「はい。ご飯作ってる側としてはそんな風に食べてもらえると凄く嬉しいですし。……あ、ご飯粒ついてますよ。」
ふふ、と笑って先輩の頬についてた米粒をテッシュで取ると、木兎先輩は私の顔をポカン…と見ていた。
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ゆき(プロフ) - そうなんですね!生意気言ってすいません!丁寧な返答ありがとうござい!これからも、頑張って下さい!早く、続きが読みたいです! (2017年1月9日 17時) (レス) id: 9769ee99b2 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶。(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!!梟谷や他校にはちょっとオリジナル要素を入れてますので不審に思われますよね…(汗)すみません、事前に言っとけば良かったです。ご意見ありがとうございます。 (2017年1月9日 16時) (レス) id: 001dd8e5c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - すいません、梟谷のマネさんは木兎さんのことを木兎君とは原作やアニメとかでは呼んでないとおもうんですけど、それもわざとですか?すいません、生意気言って!これからも、応援してます (2017年1月9日 14時) (レス) id: 9769ee99b2 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ缶。(プロフ) - マカロニ@嵐さん» コメントありがとうございます!そうなんです!夜久先輩は親的目線で主人公を見守ってます!それが読者様に伝わって嬉しいです!クロさんのツンデレは良いですよ…(笑) (2016年8月5日 6時) (レス) id: 001dd8e5c5 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ@嵐(プロフ) - 夜久さんはハルちゃんを好きっていうよりも保護者目線で見てるんですね……!流石おかん(((クロがツンデレの極み過ぎて…… (2016年8月5日 2時) (レス) id: 2586c8d606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナ缶。 | 作成日時:2015年5月16日 13時