TWINS･TWINS II

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ラベルをもそもそと開けてから、小気味のいい音でポン、と栓が開けられた。

溢れるドンペリにあわあわする伊沢さんがちょっと面白い。







「うわぁ！」

「べっちゃべちゃじゃん！」







少しずつ注がれ、それぞれに渡されるドンペリ。

伊沢さんから「飲む？」と聞かれたが、今はとりあえず撮影に集中しておこうと「あとで…！」と返しておいた。







「それでは！100万人おめでとーう！！」








伊沢さんの声に、こつ、と乾杯をしてドンペリを喉に流し込むメンバー。

はぁー！ほんとめでたい！
心の中でそっと乾杯をしておく。






途中でふくらさんも無事合流して、サングラスの人もいるしスーツに襷姿の人もいるし…かなり画面内が賑やかに。


川上さんは…間に合わないかなぁ。
できれば7人を同じ画角内におさめたかった…！




その後はファンの皆さんに1人ずつメッセージを伝えて、ライブは終了した。

最後あたり、少し泣きそうになったのはここだけの秘密で。








_____



「お疲れ様、カメラありがとう」

『いいえ、100万人おめでとうございます』




撮影部屋からみんな出ていって、私と伊沢さんだけが残る。

はい、と紙コップを渡されてドンペリをほんの少しだけ頂いた。



伊沢さんも少しだけついで、乾杯、と紙コップをつき合せる。








『意外と飲みやすいですね』

「ね。美味しい」








ソファにゆったりと身を預けて、改めて100万人の喜びを噛み締める。

パソコンに相変わらず映し出されるその数字がどうしようもなく嬉しい。



QuizKnockに入ってから、山あり谷あり…ようやくここまで来たか、という感じ。

夜遅くまで残って動画編集したり、企画を考えたり、何度も会議を繰り返した日々が走馬灯のように巡る。


苦しい時期もそりゃああったけど、どれもが“今の私”を創りあげる大切な経験値だ。

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