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早めに風呂から上がって、濡れた髪も適当に、柊の隣に座った。







『髪、乾かしますよ』







ぽたぽたと水滴が落ちる毛先に触れられる。

もうこの際お言葉に甘えようと、ソファに座る柊の前の床に移動した。







『すご、細くてふわふわだ』

「柊もそうじゃん」

『私結構髪太い方ですよ』








見てる感じ、そんなことないけどな。


多分、山本の方がもっと髪が太い。

…いや、性別が違うから比べるも何も微妙だけど。






いいなあ、羨ましいなあ、と柊の細い指が髪を滑っていく。


ドライヤーの温かさと指が髪を梳かす心地良さで、急に眠気が襲ってきた。

いつもは布団に入っても眠れない事が多いのに。






ゆっくりと目を閉じてその心地良さに浸っていた時、ドライヤーの音が止まって「終わりましたよ」という声。


すこし残念に思いながらお礼を言って、暖かい飲み物でも飲もうかとキッチンへ向かった。




簡単なホットミルクを作って持っていくと、それは嬉しそうに目を輝かせるもんで。






普段はクールな柊も、案外可愛いところがあるんだなあと考える。

なんだか今日はいろんな表情を見てる気がする。








『あ、サブの編集ですか?』

「ふくらはこっちの編集やってくれないからね」

『なるほど。あ、さっきのUSBってこれだったんですね』

「うん」






にゅっと首を伸ばしてPCを覗き込む柊。



意外と顔が近いことに気づいているのか、はたまた否か。




普段近くにいたから今更ドキドキしたりはしないけど、
ふわりと香ったシャンプーが僕と同じで、微かに高揚感と独占欲が湧く。







_____僕にもそういうのあるんだな。



自分の新たな一面に気づいて少し驚いた。

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あんころ - こんにちは、すごく文の雰囲気が素敵で、引き込まれました…!!ヒイラギさんのペースで更新されるのを楽しみに待っています (2020年4月3日 0時) (レス) id: 4b7a069960 (このIDを非表示/違反報告)
ヒイラギ(プロフ) - 燕さん» ありがとうございます!ゆっくりの更新になりますが頑張ります^^* (2020年3月10日 16時) (レス) id: 8efd38389c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この作品、とても好きです。更新楽しみにしてます。 (2020年2月3日 2時) (レス) id: 9037981a2e (このIDを非表示/違反報告)
ヒイラギ(プロフ) - うずきさん» ありがとうございます!嬉しいです^^* (2020年1月24日 21時) (レス) id: 4b5b27727e (このIDを非表示/違反報告)
うずき(プロフ) - 世界観が大好きです!最高すぎます! (2020年1月24日 1時) (レス) id: c78208ae40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒイラギ x他1人 | 作成日時:2019年9月22日 16時

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