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夏のうだるような暑さが無くなった。
外は心地よい風が吹いていて、秋の気配を感じさせる。
そろそろカーディガンだけでは肌寒い。
『もう秋ですね〜』
「ね。大丈夫？寒くない？」
『河村さん見てると寒くなります』
めっちゃ薄手じゃないですか！と僕のカーディガンをさわさわと触りながら言う。
昨日はここまで寒くなかったのになあ。
渡辺は僕よりもう少し厚手のパーカーを着ているからあんまり寒くはなさそうだ。
少し羨望の眼差しで見ていると、「貸せませんよ！」と手をぶんぶん振る。
「多分小さくて入らないよ」。そう言ったら、確かに、と笑って、星型のイヤリングが耳元でキラリと揺れる。
「渡辺、星好き？」
『唐突すぎて何事かと思いましたけど、もしかして星のイヤリング付けてるからですか？』
「うん、それよくしてるの見るから。好きなのかなって」
『結構好きですよ！アルフェッカとか』
「かんむり座のα星かぁ」
『知識量えぐ！』
けらりと笑った渡辺は、星を探すように空を見上げる。
あんまり上向いてると電柱にぶつかるよ、と言えば「危ない時はきっと河村さんが教えてくれるので大丈夫です」と返されてしまった。
光が多い東京の都心部では満足に星を見ることは出来ない。
今見えるような明るい星だけじゃなくて、もっと微かな光を放つ、名も知らぬ星もいつか眺めてみたいものだ。
プラネタリウムとか、そういった人工物じゃなくて、本物の星を。
渡辺につられるように空を見て、辛うじて見える星を目に焼きつける。
『群馬だともう少し見えた気がします』
「ここは光が多いからねえ。栃木ももう少し見えたと思う」
『星が綺麗なところって長野県でしたっけ』
「そうそう。阿智村。」
『んー！それですそれ！』
「見に行きたいね、一緒に」
えっ、と小さく声を上げた渡辺。
見るとこうちゃんみたく目を見開いていて、何かまずいことでも言ったかな、と首を傾げる。
渡辺は照れたように頬を掻いて、
『なんか、デートのお誘いみたいですね』
「二人きりでなんて言ってないじゃん」
『そか…それもそか…』
まあ、渡辺が良ければデートと銘打って二人で行っても僕は構わない。
…多分セコムが黙ってないだろうけどね。
(名はあえて出さないでおこうと思う)
ちょっとだけ期待しちゃう僕は悪い子かな。
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しぃ(プロフ) - ヒイラギさん» 全然です！すてきでした！もうすっごい後になってもいいんで、他の東大王メンバーも出していただけると… (2019年11月13日 14時) (
レス) id: 1457e73937 (このIDを非表示/違反報告)
ヒイラギ(プロフ) - しぃさん» こちらこそリクエストありがとうございました！全然砂川さん感(？)を出せなくて申し訳ないです…；▽； (2019年11月12日 23時) (レス) id: 4b5b27727e (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - ヒイラギさん» もう最高でした！ありがとうございます！ (2019年11月12日 20時) (レス) id: 1457e73937 (このIDを非表示/違反報告)
ヒイラギ(プロフ) - おみそさん» お褒めの言葉ありがとうございます！嬉しいです！ぼちぼちの更新ですが今後もよろしくお願いします^^* (2019年11月4日 18時) (レス) id: 4b5b27727e (このIDを非表示/違反報告)
おみそ - 突然すみません！いつも楽しく読ませてもらってます。とっても面白くて、ほっこりして、いいお話しだなぁという気持ちが抑えられずコメントさせてもらいました！更新頑張ってください！！楽しみに待っています！ (2019年11月4日 7時) (レス) id: 6ee4e40fac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒイラギ x他1人 | 作成日時：2019年9月7日 17時
