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貴
「それでは、終業式を始めます」
教頭先生のその言葉によって終業式は始まった。これから長い長い1時間が始まる。
『ねむい』
開始5分、睡魔が襲ってきてつい寝そうになる。ギリギリ欠伸してこらえてる。
「おい、寝るなよ」
『わかってるよぉ』
後ろに座っている男の子が言ってきた。ちゃんと答えたものの睡魔には勝てずに首がカックンカックンなってしまって私の意識は遠のいていった。
______
不死川side
終業式が始まり、俺たち教師は体育館の後ろの方で立っていた。前を見ると校長が話をしている。
そんな中、1人寝てると秒でわかる奴がいらァ。
カックン、カックン
林かァ。あの後ろ姿は確実に林だ。隣にいる富岡に伝える。
「おい冨岡ァ、テメェの妹寝てんぞ」
「妹ではない」
そう言って寝てることに触れない冨岡。クソがァ
30分経っても起きない林に痺れを切らし近づく。
パン
持っていたバインダーで頭を叩く。
『いてっ』
「放課後職員室来いよォ」
林はなにかごにょごにょ言っていたが俺はそれを無視して後ろへ戻った。
______
パン
『いてっ』
その音と同時に頭に痛みが走る。それと同時に上を見ると不死川先生が、、、
「放課後職員室来いよォ」
『いやなんでよやだよ絶対やだ怒られるやつじゃん』
私の言葉も聞かずに立ち去っていく不死川先生の後ろ姿をみて
『べーっだ』
私はべろを出した。
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作者名:かにパン | 作者ホームページ:http://aisarekimetsu
作成日時:2021年9月24日 21時