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「あらあら不死川さん、何してらっしゃるんですか?」
そんなことを言われ、事情を話したら「まぁ」と笑いやがったァ。バカにしてんのかァ?すると
『しのぶ!!!』
「うーん、それならA様、外ではなく中庭へ行きましょうか」
外と中庭なにが違うんだよとツッコミを入れそうになったが、殺されそうなのでグッと抑えた。
「胡蝶!外と中庭は何が違うのだ!」
あーァ言いやがったよこいつゥ。俺がせっかくキレさせないように気を配ったと言うのによォ。
「中庭は外と比べて目が届きやすいですし、ほかの人たちもいません。それに、何かあったらすぐに部屋に運べるので。」
黒い笑みを浮かべながらそう言った胡蝶に「うむ!なるほど!」と相変わらずの調子で答える煉獄。
「さぁ行きましょうか」
オレらのやり取りを面白そうに不思議そうに俺の腕の中から見ていたA様を連れて、中庭へ出ていった。
「俺らも行くかァ。」
そう言って部屋を出た。
______
『うわぁ!ちょうちょさんがいっぱい!』
3日ぶりだろうか。外に出たA様は楽しそうに中庭の蝶々やらをみていた。
「前の調子に戻ったようで良かったなァ。」
「うむ!やはり、天真爛漫元気な子供っぽいA様が1番だな!これならお館様も安心されるだろう!」
そう会話しながらA様を見ていた。
『きゃっ!つめたーい!しゃねみ!杏寿ろーも、こっち来て!!』
子供はスゲェ。庭で1人でこんなにも楽しめるなんて尊敬するわァ。
『いち!に!さん!』
その後は庭に敷いてある石の上を一つ一つ飛びながら渡っていた。心臓に負担をかけないようにと言われていたがあれぜってぇだめだろ。
「おい胡蝶、あれいいのかよ。」
返事がなく周りを見ると胡蝶の姿はなかった。煉獄に聞いても知らないと言うばかり。
「おい煉獄、俺、A様に水分摂らせるために水持ってくるわァ。ついでに胡蝶も呼んで((『バタンっ』?!」
人が倒れたような嫌な音がしてA様が遊んでいた方を見ると、心臓が痛いのだろう、地面に少し丸まって胸の部分を抑えて倒れているA様が。ここから見ても分かる、だいぶやべぇ。
「煉獄!胡蝶探してこい!俺はA様を病室まで運ぶ!」
「よもや!了解した!」
そう言って倒れているA様を抱えた。
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かにパン(プロフ) - 名無し82162号さん» ありがとうございます! (2022年1月6日 19時) (レス) id: 389140c462 (このIDを非表示/違反報告)
名無し82162号(プロフ) - 面白い (2021年9月27日 21時) (レス) @page1 id: 90bfde0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひすい | 作者ホームページ:http://nanasaizihakawaigarareru.01
作成日時:2021年8月13日 17時