【鬼滅の刃】末っ子ちゃんのお世話係 (ページ47)

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次の日。俺は、お館様の頼みもあり蝶屋敷へと来ていた。昨夜、お館様に報告をした後すぐに胡蝶から連絡があり、柱合会議まで蝶屋敷でA様を預かるということだった。すぐに緊急柱合会議を開こうと思い、不死川とお館様に掛け合ってみたが1週間後だから慌てずに大丈夫だと。そして、1週間の蝶屋敷でA様を預かっている間は一応柱が1名護衛に着くことに決まった。その担当が今日は俺だったわけだ。

「(A様の部屋はどこだ…)」

場所がわからず蝶屋敷内をウロウロしていると、胡蝶の継子を見つけた。確か、栗花落とかなんとか言ったような。

「おい。A様の病室はどこだ。」

後ろから声をかけると肩を跳ね上がらせれば驚いていた。

「(そんなに驚くもんなのか？)」

と思い返事を待っていると

「冨岡さーん？そんなんだから、みんなに嫌われるんですよ？」

胡蝶だ。

「俺は嫌われていない。」

すぐに突っ込みを入れて訂正したが、「はぁ、めんどくさい人です｣と言いながら着いてきてくださいと言われたのでついて行った。「心外！！！」

「こちらです。」

ドアを開け覗いてみると、たくさんの管に繋がれたA様の姿があった。痛々しかった。まだ10歳だ、小さい体にこんなに苦しみを受け止めているなんて、思わず唖然としてしまった。

「昨夜、ここへ来たあと痛みで暴れていたので鎮静剤を打ちました。もう効き目は切れているはずなんですけど、目を覚まされません。」

ある程度胡蝶から話を聞き、ベットの隣に置いてある椅子に座った。

「それでは私は仕事があるので、よろしくお願いしますね。」

そう言って胡蝶は出ていった。

見る限り、唯一握れそうな右手だけを握った。俺は後悔していた。すぐに助けてやれなかった、異能を何回も使わせてしまった、こんな小さなまだ10歳の少女に何もかも背負わせてしまった。目の前の姿を見て思わず涙が出てきてしまった。

「A様、早く目を覚ましてください…」

その一言を呟いたあとの記憶はない。