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「お館様!それは本当なんでしょうか?!」
その件があった日の昼、柱合会議が行われた。俺は昨日の失辛という鬼とのことを説明し驚くことを聞いてしまった。
「あぁ、黙っててすまない。血気術を掛かられた人の体は失辛との体と繋がってしまう。だから、失辛が怪我を追えばその分の怪我を血気術をかけられた人たちも受けてしまうということなんだ。」
そういう事だった。俺は何回もお館様に謝った。俺がアイツのことを攻撃したせいでこんなことになってしまったんだ。俺は胸が痛くてしょうがねぇ。すると、
「ではお館様!A様は助かることが出来ないってことですか?!」
珍しく時透が声を荒らげて言った。
「血気術にかかった人が怪我をおわずにその鬼を滅殺する方法はあるよ。」
柱は次々とその方法を聞き出そうと声を出した。しかし、お館様の次の言葉を聞いてみんな黙り込んじまった。
「その方法はね、血気術をかけられた本人がその鬼を滅殺することなんだ。それしか方法はない。」
「そんなの無理に決まってる!A様は鬼を殺すことは出来ない。他に誰が血気術にかかっているかも分からない。どうしようも無いじゃないか!」
時透はすごく動揺していた。他の奴らもだ。それだけ、俺らはA様に惹き付けられているってことかよ。そんなことを考えていると、柱合会議が行われていた部屋の襖が開いた。そっちを見ると
「A様?!」
なんでA様がこんなとこいんだよ!そう思って部屋に連れ戻そうとすると、
『お願いみんな!私は死んでもいいから、その鬼を倒して!お願い!』
そんなことを言ってきやがった。
「A…」
お館様は困っているようだった。
『これからこんな辛い被害に会う人たちを出したくないの!だからお願い!その鬼を倒して…!』
コイツ本気なのかァ?俺らのことまだ思い出してねぇくせそんなことをなぁ?まぁ俺らがそんな願い聞くはずもなく
「派手に馬鹿なこと言うんじゃねえよA様。俺らが必ずどうにかしてその血鬼術、解いてやるから待っとけ。」
「そうよ!A様はなにも心配しなくていいわ!」
「よもや!その通りだ!」
次々と柱達は言った。だが、
『じゃあ、どうやってその鬼を倒すの…?』
全員が息を飲んだ。
『出来ないよ?絶対に。私、色々忘れちったけどまたみんなでその分思い出作れたから良かった…の。…だから…お願い…します、、バタッ』
A様はその場へ倒れ込んでしまった。
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かにパン(プロフ) - 名無し82162号さん» ありがとうございます! (2022年1月6日 19時) (レス) id: 389140c462 (このIDを非表示/違反報告)
名無し82162号(プロフ) - 面白い (2021年9月27日 21時) (レス) @page1 id: 90bfde0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひすい | 作者ホームページ:http://nanasaizihakawaigarareru.01
作成日時:2021年8月13日 17時